大掃除、いつも戦力外の夫や子どもにしっかり手伝ってもらうためには?

ライフスタイル

藤原 千秋

 

■ここはあなたの家である


ちょっと考えれば分かることだけれど、家の中、一人で掃除するより二人、三人で掃除する方がたくさんの箇所を掃除できるのは道理である。手足は二つより四つ、四つより六つあったほうがなんだかんだいろいろ作業できる。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉もある。だのにこの家の大掃除はいつも一人でやっている。……って、おかしい。そもそも一人暮らしであるならわかる。でも、そうじゃない。

おかしいんだが、しかし、毎には、うちもうちもと頷いてしまう方は多いのではないか。手も足りないし時間も足りないのに誰も手伝わない。みんなの家だしあなたの家だし。なのに自分ごとじゃないのはなぜだ。

赤ちゃんや幼児でもないのに、自発的に戦力外気分でスーッといなくなってしまう家族、に絶望しかけてしまう年末どんづまり。1時間とは言わない、30分だけでも手伝って! って、え? だってやる気失くす? は? 母さんうるさいんだもん? え? どういうこと!?
 


■家族に大掃除をしてもらいたいなら、ロジカルな「指導」以外は我慢


洗剤の選定権者は誰か。掃除道具の決定権者は誰か。既に行われている掃除方法は果たして合理的で正しいのか? ふりかえってみると、おうおうにして誰か(だいたいは妻、主婦、母)の一存の元に運用されているものではないだろうか。そういう家庭において、いつも掃除的に戦力外たる夫や子どもには、不満に思っているポイントが必ずあるものである。

「うちの風呂には……カビが多い。でもママには見えていないんだろうか(近眼だから)。言えば怒るだろうし黙ってよう」などなど。

そういう本音では「掃除が行き届いていないんじゃないか?」と思われているポイントを、まずはざっくばらんに家族に挙げてもらおう。でもその指摘にキレてはいけない。受け止め反省しつつ、その場の掃除権をすっかり移譲して「大掃除」にて綺麗にしてもらうのだ。このとき大切なのは洗剤、掃除道具、掃除方法まですっかり委ねるということ。そしてその掃除の結果にもああだこうだ言わない。決して掃除し直したりしないことである。

唯一、介入すべきは、掃除に慣れない家族が、良くないオリジナリティを発揮するなどして命の危険が生じたときくらいだ。例えばカビ取りと水あか取りを同時に時短しようとして、「次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたカビ取り剤」と「クエン酸などを主成分とした水あか取り洗剤」を同時ないしは連続的に浴室で使用すると、塩素ガスが発生してしまいヘタしたら死ぬ。そういう危険に対してはあくまでロジカルに説明をしておきたい。ゆめゆめ「あんたそんなことも知らないの」的にディスってはいけない。口頭での説明や指導がめんどうくさい場合などには、やなどを活用していただくのも一手である。


 

■ここは私の家だから
 

ところで、。

若者の大掃除好き化!? ちょっとビックリだが、「暮らし」をちゃんと自分ごととして捉えられている、人間的には「大人」になっている証拠でもあり、すばらしい。「いつも戦力外の夫や子どもにしっかり手伝ってもらうためにはいったいどうしたらいいの?」なんていう悩みは、じきに旧世代のモノになるのかも知れない。

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