イチロー、ダルビッシュ、田中将大…「超一流」が当たり前に実践している“成功の掟”とは?

 

アスリートがスーパースターになる条件のひとつに「道具を大切にする」ことが挙げられます。とくに野球の場合はその傾向が顕著に表れます。

 

 

■自分の道具は自分で磨く、イチローの流儀

 

日本人メジャーリーガーとして成功した選手で、「道具」を大切にしない選手は1人もいません。田中将大投手(現ヤンキース)、ダルビッシュ有投手(現ドジャース)、前田健太投手(現ドジャース)、青木宣親外野手(現ブルージェイズ)らはもちろんですが、現役選手の中ではイチロー外野手(現マーリンズ)が群を抜いているでしょう。

 

バットは他の選手同様のバットケースに入れたりしません。自分が座るベンチの後ろに立てかけます。少しでも傷をつけたくないからです。したがって、放り投げたりとか、叩きつけたりとかは決してしません。試合後も、グラブやスパイクは自分で磨きます。メジャーリーグでは、クラブハウスにグラブやスパイクを磨いてくれるボーイたちがいるのですが、イチローは毎試合後、必ず自分で磨きます。これは、松井秀喜(元ヤンキース)をはじめ、日本人メジャーリーガーには当たり前の光景です。

 

 

■意外? 道具を大切にする選手といえば…

 

その中でもとくに「道具」を大切にした選手は、新庄剛志(元メッツ)でした。その外見からは信じられないかもしれませんが、新庄は、プロ入りから引退まで(阪神→メッツ→ジャイアンツ→メッツ→日本ハム)たった1個のグラブしか試合で使いませんでした。非常に大事に扱うことにより、まるで自分の手にしてしまった1個のグラブ。メジャーで今でも「シンジョウは最高の外野手だった」といわれる所以です。

 

メジャーリーグの中でも道具を大切に扱わない選手はいます。そういう選手は総じて長続きせず、ましてやスーパースターにはなれません。ラテン系の選手の中で、貧しかった頃の反動からか、スポンサーから与えられるグラブやバットを湯水のごとく使う選手がいましたが、結果的に超一流にはなれませんでした。

 

 

■「超一流」になるために必要なこと

 

同じラテン系でも、とてもボールを大切にする投手がいました。メジャー歴代最多の652セーブを残した元ヤンキースのマリアノ・リベラ投手です。パナマの貧しい漁師の家に生まれたリベラは、当たり前のように父親の漁の手伝いをしていました。唯一の楽しみは父親からもらうクリスマスプレゼントで、それは1個の硬球でした。そのボールを1年間、ボロボロになっても大切に使い、次のクリスマスを心待ちにしたのです。1球への思いは誰にも負けません。だからこそ、リベラのカットボールは誰にも打たれませんでした。

 

うまくなりたければ、強くなりたければ、超一流になりたければ……、「道具を大切にする」。どのジャンルにおいても、これが明確な掟であることに間違いありません。

 

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