自信がついてくる! 臨床心理士が教える、「自尊心・自己肯定感」を高める方法

人間関係

矢野宏之

今回の記事は、トラウマが関係ない、どちらかと言えばうつ病・社交不安障害がメインの方への記事です。トラウマが中心にある人はトラウマの治療を優先させなければ自尊心・自己肯定感を高めることはできないかもしれません。

 

自尊心・自己肯定感が低いと、対人関係において、自分が悪いと思いやすくなります。他にも、ちょっとした失敗で自分は駄目な人間だとか、相手に強く言われると傷ついてしまうなどのことがあります。

 

よく自尊心が高い人をうらやましいと思ってしまうかもしれませんね。自尊心を高めるにはどうしたら良いでしょうか?

 

そのためには、自尊心が高い人はどう考えて行動しているか?を参考にすると良いです。

 

あなたの周りに仕事はできないけれど、威張っている人はいませんか? 周囲から嫌われているのに威張っている人はいませんか? このような人たちは、不思議な存在ですね。なぜなら、威張るに見合うものを持っていない(と思える)のに、自信があります。

 

自信を持つのに「根拠(それに見合う内容)」は必要ないのです。

 

時々、自尊心を高めるために自分の能力を高めたり、仕事ができるようになる必要があると考えていらっしゃる方がいます。自尊心を高めるためには、それに見合った裏打ちが必要であると思っている方です。

 

しかし、本当は自信を持つこと、自尊心が高いことと、仕事ができるかできないか等は関係ないのです。

 

では、自尊心を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?

 

 

まずは、自尊心が高いと思う人、自分が真似したいと思っているモデルを見つけましょう。芸能人でもいいし、自分が尊敬する人でも良いです。ドラマに出てくる人でも良いでしょう。

 

そして、その人の振る舞いをよく観察しましょう。例えば、相手に何かをいう時の声の大きさ、トーン、相手のどこをみているか、身振り手振りなどです。この仕草を何度も練習していくのです。

 

自尊心・自己肯定感を内面から作って行こうと思っていらっしゃる方がいます。それはとても大切なことです。しかし、内面は置いておいて、外面から作っていくほうが実は速いのです。

 

他にも、相手からネガティブなことを言われた時、集団で責められた時など、色々な場面で自信がある人はどうふるまうだろう?と考え、その人が振る舞うように振る舞う練習をしていきます。

 

時には、その人が自分に乗り移って振る舞うようにしたり、その人のお面をかぶって行動するというようなイメージが役に立つことがあります。

 

カウンセリングではこのような練習や実際の場面の練習をしていきます。

 

 

さて、このような練習をしていくとどうなるかというと……、自分の内面が、外面(自信を持った態度)に近づいていくのです。不思議ですが、こうなります。

 

時々、とても自信を持っていると思う人に、「なんで、そんなに自信を持っているのですか?」ときいてみてください。恐らく、「私も、そんなに自信なんて持っていませんよ」とおっしゃると思います。

 

つまり、自信を持っているように見えている人も実は、外面だけが自信を持っているように見えていて、内面は自信を持っていないと考えている人が多いのですね。

 

ある程度、振る舞いがしっかりしたものになってくれば、このように周囲から見られている自分と自分がみている自分をすり合わせていきます。

 

このような練習をしていけば、「自分には自信がないけれど、周囲からは自信を持っていると思われている」という状態になりますね。実は、これが一つのゴールなのです。

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