【働く女の「モテ道場」】個性ナシでもエリート男と結ばれたい…そんな「のっぺらぼう」オンナが婚活市場であぶれるワケ

人間関係

植草 美幸

 

男性の場合、「仕事がデキる=モテる」の構図が当てはまります。女性が結婚相手に求める条件の筆頭が「経済力」なので、それも当然。ただ、女性の場合、似ている部分はあっても、まったく違うところがあります。私は立ち上げた結婚相談所で、60~80%の成婚率を誇る現役婚活アドバイザーです。以前、異業種でバリバリのキャリアウーマンとして働く中、「世の中には仕事ができても恋愛のできない女性が多すぎる!」と感じ、結婚相談所にビジネスチャンスを見出しました。そんな私が、仕事と恋愛とで考え方を分けるべき部分を解説します。

 

 

■エリート男が「昔ながらの昭和妻」を求めるワケ

 

今回は「個性の出し方」についてお話しします。企業は、少しでも良い人材を常に欲しています。ある程度の規模になれば、通年、採用活動をしていますよね。たとえば新卒採用。オフィスはすっかりカジュアル化しているのに、就職活動中の大学生はそろって「真っ黒のスーツ」と「薄化粧」と「ひっつめ髪」で街を歩く。一部の業界を除き、この状況は中途採用でも似ていますね。「できます! やれます! 御社のすべてに惹かれてます!」と個性を殺し、無色透明の人間を演じ、どうにか希望の企業に滑り込もうとする人は少なくありません。

 

最近、婚活現場でも、そんな金太郎あめを切ったような「のっぺらぼう」オンナが増えています。「素の自分を見せたら嫌われるんじゃないか…?」と個性を出したがらない女性たち。実態の分からない、不気味なオンナの集団が「結婚したい!」とうごめいているんですね。怖いでしょ?

 

試しに大手マッチングサービスや婚活サービスを覗いてみてください。「未来の旦那様といっしょに、温かい笑顔の絶えない家庭を築いていきたいです。趣味はお菓子作りです!」みたいなオンナ。まじめな顔して、100人中99人が同じようなこと書いてますから! でもそれって、双方にプラスなのでしょうか? 事実、会社経営者やドクターなど、超多忙で高収入なエリート男性は家庭的な女性を求めます。社交場に連れて行っても恥ずかしくない容姿と若さを兼ね備え、自分が家庭を顧みなくても粛々と家を守る「昔ながらの昭和妻」です。

 

一方、結婚相談所に登録する女性の多くはそんなエリートとの結婚を望み、口を開けば「専業主婦希望」「お医者様がいい」「年収は1000万円以上」などと言います。希望するのは自由ですが、もちろん、エリート男性は引く手あまた。ふるいにかけられ、はじかれまくり、そのまま放置された結果、ろくにお見合いもできず、婚活を諦める女性も多いわけです。

 

 

■あなたの「年収」売りになります

 

一言言わせていただくなら、それはプロの仕事と言えません。私は「1000万円ってどういう根拠? どうしてお医者様なの? どうして専業主婦希望なの? それって、本当にあなたの希望する結婚生活なの?」とトコトン突き詰めます。だって、そもそも、「あなたの本当の売りポイント、売ってないんじゃない?」と思うからです。まず、オンナも40年生きていれば、20年近く仕事のキャリアを積んでいるでしょう。でも婚活現場では、「年収の高い女性は男性から疎まれます」とかなんとか言われ、年収を隠されます。さらに、「家庭的な女性が好まれますから、趣味はお菓子作りにしましょうね~」なんてアドバイスされるわけです。

 

逆よ、逆! 2016年の東京都の女性の平均年収は464.8万円(厚生労働省 平成28年賃金構造基本統計調査より)。それを上回っていれば、あなたの売りポイントになる。むしろ、600万、700万円あるなら、ハッキリ書くべきです。

 

よく考えてみてください。40歳になるまで、ひとりでどう生きてきたか、分からないと不安ですよね。そこでしっかり「キャリアを築いてきた」と明示できれば、プラスになります。履歴書だって謎の空白期間があれば、面接でその理由を聞かれますよね。資格の勉強をしていたとか世界を旅していたとか、今の自分のスキルにつながる確固たる活動があれば、相手に納得してもらえるはずです。

 

 

■エリート男に「インスタ映え料理」はNG

 

もちろん、「私はそんなに年収高くないし……」と悩む女性も多いでしょう。でも、仕事だけじゃありません。特技や趣味も、あなたが築いてきた魅力です。相手に何か求めるなら、自分が何をできるか、何を持っているか、はっきり相手に伝えるべきです。

 

ずっと一人暮らしだったからきちんと家事ができる、きちんとした会社に勤めているから育休や産休制度を使って復職も考えている……なんてことでもいいでしょう。あなたと一緒に暮らしたら相手のプラスになるかもしれないことを考えてみてください。そこで初めて、「旦那様にはこれを求める!」と言えるわけです。

 

そうなれば、自己アピールももっともっと具体的に書くべきです。「家庭的な女性がいい」なんて言う男性が作ってほしい料理は、ケーキじゃないんですよ。「インスタ映え」しなくても結構。サッと簡単なものでいい。スーパーは24時間営業し、全自動の家電も安く買える時代、求められる家事力自体は低くなっています。ふつうにお米を炊けて、お肉や魚を焼ければそれでいい、という男性は多いです。「6時間かけて、おいしいクッキーを作れます」より、「冷蔵庫の残り物を使って3品、15分で作れます」ってプロフィールのほうがよっぽど売りになります。趣味や特技も具体的に書きましょう。「旅行やグルメが趣味です」――もはや、これもありきたり! 「歴史が大好きで武将に関する知識なら負けない」「ロシアが大好きで家にマトリョーシカが100体ある」でもいいんです! ドン引きされるかもしれないけど、「のっぺらぼう」よりマシ!

 

今さら付け焼刃で、お嬢さんを気取っても中途半端です。エリートと結婚したいなら、10代後半から脇目も振らず全力で良妻賢母の修行をすればよかったんですから。そうじゃないなら、今のあなたが何を持っているか冷静に見極め、それを相手に伝える努力をしましょう。一部のスーパーエリートを除く今どきの男性はえてして、経済的にも精神的にも「自分に全力でぶらさがってきたり、依存してきたりする女性」を嫌がります。だからスキルなし、趣味なし、個性ナシの「のっぺらぼう」オンナは選ばれないんです。一緒に暮らす相手は、人として対等にコミュニケーションできてほしい。そう望むのは、当然ではないでしょうか?
 

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