あなたの近くにもきっといる…ご近所情報に詳しすぎる「街のCIA」とほどよく付き合う方法

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宗像陽子

(C)NTV

水曜ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)は、ワケありの過去を持つ主人公・菜美(綾瀬はるか)がひょんなことから主婦となり、街で起こるトラブルを解決していくストーリーです。citrusでは本ドラマの連動企画として、各放送回で取り上げる社会問題にまつわる記事を掲載。さまざまなジャンルに精通したcitrusオーサーが、ドラマをより深く楽しむためのヒントを提供していきます。

 

~『奥様は、取り扱い注意』連動企画 Vol.06~
それどこで聞いたの…? やたらと情報通な「ご近所さん」の習性

 

<第六話あらすじ>菜美(綾瀬はるか)らとフラワーアレンジメント教室で知り合った冴月(酒井美紀)の夫・達郎が、自宅で何者かに殺された。菜美はひょんなことから、死体の「第一発見者」となってしまう。マスコミの取材攻勢で騒然とした街にウワサが飛び交い、殺伐とした雰囲気が漂い始める。菜美は持ち前の観察力で「真犯人」を見つけ、事件を解決できるか…。

 

今回ご登場いただくcitrusオーサーは、子育てサイト「」の編集長を務める宗像陽子さん。ドラマに登場する、ウワサ好きで情報通な「ご近所さん」の心理を宗像さんが解説します。

 

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■「情報通のご近所さん」は2種類に分けられる

 

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『奥様は、取り扱い注意』で綾瀬はるかさん演じる菜美は、街に起こるさまざまなトラブルを、バシバシ小気味よく解決していきます。菜美のアクションが痛快で、そろそろ「カモ~ン」からの回し蹴り! が出るかなとそわそわワクワク。エンディングで西島秀俊さんと見せるいちゃいちゃも、気になるところです。

 

さて今回、菜美たちはなんと殺人事件に巻き込まれてしまいます。ストーリーの中でキーマンとなるのが、「光桜町のCIA」こと情報通の大野さん。事件の未公開情報をどこかから仕入れ、いつの間にかママ友に共有します。やたらと情報通の大野さんは、あなたの近くにもいますよね~。

 

実は、世の中の大野さんは2種類に分けられます。まず、やたらとネットワークが広くて明るい大野さん。

 

「あ、生協の委員会で今日聞いたんだけれど」
「うちの3番目の息子がそのうちの下の子といっしょでね。よく知ってるのよ」
「あそこのうちの奥さん、心療内科に通っているみたい」
「いつもおじいさんがひとりでごはんを用意しているから、嫁さんと折り合い悪いんじゃない?」

明るくて気さくで、活動的。だからネットワークが広い。一方、「こういうことは内緒にしておいたほうがいいのかも」といった自制がきかない場合も。お茶を飲みながら。買い物ついでに道端で。サークルや習い事で。PTAで。どんどん情報を吸収しては、どんどん垂れ流していきます。「なんでも知っているわよ。なんでも聞いて」の看板をひっさげ、今日も明るい大野さんは、縦横無尽に活動しています。

 

 

■みんなが気になる情報を漏らさずキャッチする技術

 

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一方、暗い大野さんもいます。

 

「知ってる? あの先生、前の学校でもいろいろやらかしたらしいのよ」
「あそこの御夫婦の離婚の理由知ってる? マザコンですって」

いつもはそれほど目立たないのに、その場に10人いたら、10人全員が「ええっ!?」と声を上げ、試合前の円陣よろしく一斉に集まってくるような衝撃的な一発を放ちます。マイナスエネルギーの放つパワーは強烈なのです。暗い大野さんのすごいところは、なんとなくみんなが気になっている情報を漏らさずキャッチするところ。

 

「ちょっとこの先生のやり方って、いろいろ違和感があるなあ」
「あそこの夫婦、仲良かったみたいなのに、離婚かあ」

心によぎる疑問符。みんなが知りたいと感じていることを暗い大野さんは見逃しません。

 

「上の子のママ友が確かあの先生の前にいた学校を知っているはず、聞いてみよう」
「精神的に参っているみたい。お茶に誘って相談に乗ってあげよう」

こうして着々と情報収集。そして満を持して人に言えば、その注目度たるや。ふだんはそれほど目立たない暗い大野さんは、実は人をよく観察し、分析能力もあるタイプ。時折放つショットで一躍注目の的になる快感を、暗い大野さんは忘れることができません。

 

 

■うっかりすると、あなたも大野さんの餌食に

 

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タイプが正反対の大野さんを二人紹介しましたが、あなたの近くにいるのはどちらの大野さんでしたか? 元はといえば、「人の家庭、人の秘密をのぞき見したい」という私たちの浅ましい願望が大野さんを作り上げているとも言えそうです。なんでも聞き、なんでも頼るから、明るい大野さんは嬉しくなってますます喋ります。「え~~!?」と噂話だけに飛びついて過剰に喜ぶから、暗い大野さんは情報収集をやめられません。

 

私たちの知りたい情報を教えてくれる大野さんという存在は、時に便利で助かります。けれども、土足で踏み込んだ人の心はあっけなく傷つくもの。また、大野さんに近づきすぎると、当然こちらの情報もいつの間にか吸い取られるかもしれません。

 

「どうして? いつの間に? なぜ知っているの? そこまでうちのことを」

そう後悔しても遅いのです。大野さんとは適度な距離をおく。そして自分の中に住む大野さんとのお付き合いもほどほどにしたほうがよさそうですね。

 

誰ですか? 『奥様は、取り扱い注意」のストーリーを先読みしていち早く周囲に話そうとしているのは…笑 もしかして、自分もそんな「情報通になって周りを驚かせたい病」にかかっていないか? 人の心に土足で入り込むレッドラインを越えていないか? 時々我にかえって、チェックしてみた方がいいかもしれませんね!

 

日テレ水曜ドラマ

『奥様は、取り扱い注意』

毎週水曜22時~
<出演>
綾瀬はるか
広末涼子
本田翼
西島秀俊 ほか
<スタッフ>
原案・脚本:金城一紀
音楽:得田真裕
チーフプロデューサー:福士睦
プロデューサー:枝見洋子 松本明子(AXON)
演出:猪股隆一 ほか
製作著作:日本テレビ

HP:

ではSTORY機能を使った「放送前にフライング!取り扱い注意ストーリー」企画を実施中! 出演者や名シーン、ファッションなどドラマに関する情報を24時間限定で「フライング」してお届けします! ドラマの放送のない日も『奥様は、取り扱い注意』を楽しめる新しい企画です。こちらもお楽しみに!

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