猫ひろし、オードリー春日… 芸人たちが「アスリート化」する理由

出典:「Rio2016」公式サイトより

があった。

 

8月5日に開幕したリオデジャネイロ五輪の男子マラソンには、芸人の猫ひろしがカンボジア代表選手として出場する。

 

また、オードリーの春日とじゅんいちダビッドソンは、バラエティ番組内の企画で、足ひれを着用する競泳“フィンスイミング”に挑戦。日本大会を正式に勝ち抜き、“日本代表選手”として、今年6月に出場したチェコ・プラハでのW杯マスターズ「4×100メートルリレー」で銀メダルを獲得した。その他にも“ボディービル”のなかやまきんに君、“プロボクシング”のロバート山本、“女子ボクシング”の南海キャンディーズのしずちゃん……と、もはや「趣味」では済まされないほどの活躍を、「スポーツ」という異分野の世界でも見せている。なぜ? その理由を当記事では以下のように語る。

 

「番組内の企画で挑戦したらハマってしまった…というパターンもありますが、ストイックな練習(稽古)や実力(芸)で勝負するなど、芸人さんとアスリートには共通する部分が多いんです。

(中略)今は昔のように、芸人が本業以外の“副業”に手を出すのはいかがなものか…といった風潮も薄れていますし、仕事としてネタが増えるなら別に悪いことじゃない、と考える芸人さんや、視聴者も多くなっています。しかも、片手間でやっているどころか、真剣に取り組んで実績を残しているんですから。それに実際、そういう芸人さんたちは、芸人としても確かな腕を持っているんですよね」(エンタメ誌編集者)

 

たしかに、的を射た分析である。芸人さんたちの“修行”といった、ある意味“前近代的”な「売れるまでの下積み・我慢」は、アスリートの反復練習の感覚に、むしろ似ているのかもしれない。

 

さらに「広く浅く」タイプの芸人さんよりは。「狭く深く」タイプ、すなわち“凝り性”な性格であるほうが、芸の個性が際立つようような気もする。

 

だが私は、単純に芸人さんは基本「身体能力に優れている人が多い」というのがけっこう大きいのではないか、と思っている。

 

「ネタを考える」持久力、「舞台に立ったときのネタの応酬に瞬時で反応する」反射神経……どっちに優れていようと、いずれにせよアスリートには必要な資質なのではないか?

 

ビートたけし・明石家さんま・松本人志・とんねるず……いわゆる“大御所”の芸人さんたちも、よくよく見てみたら、誰も彼もが運動神経良さそうな感じがする。唯一タモリだけはスポーツに縁がなさそうだけど、早稲田のジャズ研で鍛えたアドリブ能力は健在なはず。やはり、反射神経には優れているのである。

 

ただ、芸人として「それなりに売れる」には優れた身体能力が大きなアドバンテージとなるのは間違いないのだけれど、トップを目指すには、それにプラス「身体能力を超えた独自のリズム感」を身につければ、もう完璧なのではなかろうか……「上手いドラマー」ではなく「いいドラマー」のように、だ。

関連記事