デーブ・スペクター「もっともコスパが悪いタレントはビートたけし」発言にテレビ局のジャッジは?

 

ネット版のスポーツ報知によると、……らしい。

 

この日の番組では、米『フォーブス』誌が「もっともコスパが悪い海外俳優」ランキングを発表。主演映画での投資回収率が低いとして、マーク・ウォールバーグ(46)を1位にしたという話題を取り上げた。この流れで「日本でコスパの悪い人は?」と出演者全員に質問したところ、デーブはフリップに「ビートたけし」と書いてオープン。この回答に、たけしの弟子・水道橋博士(55)や大親友の島田洋七(67)は一瞬フリーズ状態に……。

 

そんな凍てつく空気のなか、「あれ? 静かになっちゃいましたね」と戸惑い気味のデーブは、たけしを選んだ理由として「ギャラが高すぎるから」と説明。その直後、洋七は「本人いわく、そんなにもらってないと言ってたでえ。ただ、テレビ局は一回上げたギャラは下げられないとも言っていた」とたけしをかばった……のだそう。

 

まさに外国人ならではの「空気を読まない発言や駄洒落」を売りとするデーブ・スペクター節全開といった風の事の経緯ではあるが、弟子や大親友としてビートたけしを敬愛してやまない水道橋博士や島田洋七はまあ置いておいて、コレって意外と多くの視聴者たちも薄々感じている……けど、誰も口には出せない“正論”じゃないか……と、私は思った。

 

たしかに、ネット上で頻繁に流出する「たけし語録」、あと「たけし映画」だとか「たけし作の絵や小説」には、まだまだ衰えない才気と覇気がプンプンとただよっている。が、テレビのバラエティ番組などに出演しているビートたけしの今のしゃべりは、正直なにを言っているかよくわからない。“内容”云々ではなく、単に一言一言がやたら聞き取りにくい──そして、その聞き取りにくさ自体と、聞き取りにくい言葉に対し、腫れ物に触るような“翻訳”やツッコミを入れる他の共演者を観ていたら、私はついついチャンネルを変えてしまいたくなるのである。

 

そういう意味で、いかにもギャラが高そうな、いわゆる“BIG3”のなかでは、少なくとも「バラエティ」というステージ内だけで比べると「もっともコスパが悪い」とされても致し方なし……なのかもしれない。明石家さんまのマシンガントークはいまだ健在だし、タモリはいつもゆっくり淡々としゃべる……。

 

なにを隠そう、私も50歳を超えてからは急速的かつ絶望的に、舌の回りが悪くなってきた。会話中はもちろん、原稿を書いているときでさえ、次に出すべき言葉が頭に浮かんでこない。だからなのか、どもったり、しばしダンマリを決め込むケースも増えてきているし、口内もすぐに乾いてしまって、それが滑舌にも影響を及ぼす。歯は一応“オール自前”ではあるけれど、自分の語り口調を聞いていると、どこか老人特有の“フガフガ感”を認識してしまうこともなくはない。

 

おそらく、60歳70歳になったら、こういった“退化”は、どう抗ってもよりいっそう顕著になっていくことだろう。となれば……我々初老ができることは

 

  • タモリのようにゆっくり淡々としゃべることを意識する
  • 頭脳の衰えを最小限にとどめるなんらかの訓練を日々行う
  • 絵や小説など、創作と公開に時間差のある表現活動をメインにする

 

……くらいしか、悲しいかな残っていない。もう一度繰り返すが、ビートたけしの(翻訳済みの)見解や映画や絵や小説なんかは、まだまだ卓越した才気と覇気を発散し続けているのだ。「コスパが悪い」のは唯一「テレビ」だけ? そんなデーブ・スペクターによる歯に衣を着せない“真っ当な提言”に今後、テレビ関係者がどのようなジャッジを下すのかは……意地こそ悪いが、ちょっとだけ見ものだったりする。

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