【ホントは怖いSNS】炎上、出会い系…なにそれ? 10代が“Twitter発”犯罪の被害者になりやすい理由

テクノロジー

 

広い年代、かつ多くの人が利用するようになったSNS。とりわけTwitterは日本で、10代の若者を中心に人気です。その一方、色々なタイプの危険が潜んでいます。代表的なものは炎上、個人情報漏えい、出会い系被害、詐欺被害、スパム(アプリ連携)など。今回は、昨年起こった座間市の9遺体発見事件で注目された出会い系被害・犯罪について解説します。

 

 

■ “座間9遺体事件”以降も繰り返されるTwitter発の犯罪

 

座間市の事件で、加害者と被害者の知り合った場所はTwitterです。加害者は、「死にたい」というツイートや「#自殺願望」などのハッシュタグに反応し、「自殺を助ける」などの口実で被害者に近づきました。

 

すでに似たような事件も起きています。2017年11月、北海道札幌市に住む30代の男が「死にたい」とTwitterに書き込んだ10代前半の少女を自宅に誘い込み、逮捕されました。男は、「座間市の事件を参考にして誘い出した」と告白しています。

 

Twitter社は座間市の事件などを問題視し、11月3日にルールを改正。「自殺や自傷行為などの扇動」を禁止しました。自殺をほのめかすユーザーについてはこれまでも、第三者からの通報があった場合、悩み相談に応じるNPO法人などに誘導していました。しかし今後は、通報がなくても「投稿を検知して誘導する」としています。ただし、「自殺したい」などの書き込み自体は可能で、自殺関連以外の投稿も特に規制されませんでした。

 

 

■コミュニティサイト被害の25%が「Twitter発」

 

少女たちは、Twitterで助けを求め、被害に遭いました。残念ながら、Twitterは出会い系被害の多い場所です。警視庁の「」によると、Twitterにおける被害児童数は前年度比で約2倍。全被害児童の4人に1人がTwitterで被害に遭っています。

 

Twitterは10代に人気が高く、匿名で複数のアカウントが作れます。さらに、投稿の内容が規制されておらず、検索できます。そんな特徴から悪用されてしまったわけです。事件によって手口が広まったため、今後も類似の手口で子どもたちが狙われるかもしれません。

 

ところで、座間市の事件でTwitterが被害者と加害者を結びつけたことは、さまざまなメディアに報じられています。ではなぜ、事件後もTwitterで類似の事件が起きているのでしょうか。理由は、10代の子どもたちが新聞やテレビなどの報道をあまり見ていないからです。SNSやネットニュースなどで興味のあるニュースだけ見るので、社会ニュースはほとんど耳に入っていないのが実態です。

 

炎上事件が世間をにぎわしていたころ、私がある専門学校で講演をしたときのエピソードです。若者がコンビニのアイスケースに入り込んだ写真を投稿して炎上した、いわゆる「コンビニアイスケース事件」を紹介したところ、事件を知らない学生がほとんどでした。報道後も同じような写真を投稿して炎上する学生が後を絶たなかったのは、彼らが報道を目にしなかったためです。そのようなことを投稿したらどうなるか、知らなかったのです。新聞やテレビの報道は、それに興味がない10代の子どもに届いていません。

 

 

■ニュースを見ない子どもに保護者が伝えるべきこと

 

ご説明したとおり、10代の子どもたちは社会ニュースをほとんど知らないと思っていいでしょう。このようなケースを防ぐには、保護者が直接子どもたちに注意を促すのが最も効果的です。事件が報道されたときなどに事件の話をし、心配していることを伝えましょう。「こんな事件が起きているよ。ネットで知らない人と会うのは危険だから気をつけて」など、話す内容を具体的にすると伝わりやすいはずです。10代の子どもたちも、真剣に心配していることが分かれば聞いてくれるはずです。

 

出会い系被害、犯罪に巻き込まれる被害は、子どもがインターネット経由で知り合った人と会わなければ起きません。しかし、元々会う気はなくても、ネットで相談したり、悩みを吐露したりした際に話しかけられ、知り合う可能性はあります。子どもがネットの人とどのような交流をしているのか、把握するようにしましょう。

 

10代の子どもたちはネットでもリアルでも付き合いがあれば同じ“友人”と考える傾向にあります。高校生くらいになれば、ネットで知り合った人に会う子どもも多くなります。ネット上の知り合いと会うのは危険だからなるべくやめてほしいこと、会うのであれば誰といつどこで会うのか教えてほしいことは伝えておきましょう。

 

SNSは、趣味・関心などを通じて人間関係が広がる場でもあります。「どうしても会いたい人がいる」と子どもから言われるかもしれません。しかし、インターネットでは素性や本心をどのようにでも偽れます。万が一会うのであれば、最低限、以下の点に注意させてください。

 

  • 人が多い場所で日中に会う
  • 複数人で会う(できれば友だちや家族と)
  • 会う相手・日時・場所・連絡先を保護者に伝える

 

自分の身の守り方やネットでの振る舞い方を子どもに覚えさせるのも、現代の親の役割ではないでしょうか。ぜひ日頃から、ネットで何を発信しているのか、交流している相手は誰か、子どもと話し合うようにしておいていただければと思います。

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