なぜ日本人男性はすっぴん好きなのか? 海外から見た2つの理由

ヘルス・ビューティー

 

昨年末、日本に初登場した「」が話題になっていると聞きました。同店では勤務する女性たちが全員ノーメイクであるため、「親近感がある」、「自分も装わなくて済む」と男性たちに人気を博しているのだそう。すっぴんは漢字で「素嬪」と書かかれるように、元々は「素顔でも別嬪(べっぴん)」を指したと言いますし、「日本では何も手を加えずとも美しい“天然モノ“に価値を置くため、すっぴんが好まれる」と分析する化粧心理学者もいるようです。

 

これを受けて、「ヨーロッパでもすっぴん女性は男性人気が高いのか?」との質問があったので、周りのヨーロッパ国籍の男性たちを対象に調査してみることに。すると、「似合っていれば化粧の有無は問わない」、「どちらでも良い」、「厚化粧を好きな男性はいない」等の意見が寄せられ、私の見聞した範囲内では“すっぴん信仰”や、化粧に関するヨーロッパ固有の価値観といったものは特に見当たらない様子。

 

強いて言えば、「特別なこだわりはなし」というのが特徴でしょうか。こちらでは、日中は街中や職場でも化粧っ気のない女性が日本に比べて遥かに多いため、すっぴんの持つ独特の清潔感や有難みといったものは、感じづらいのかも知れません。これをきっかけに、なぜ日本人男性は欧州人男性に比べてすっぴんにこだわりがちなのか、私なりに少し考えてみました。

 

 

■すっぴん女性の貴重な日本

 

以前、訪日したスペイン人男性が「日本の女性たちは常にメイクしていて綺麗だ」としきりに感心していたのですが、当時は「化粧など普通では?」と訝しく思ったのを覚えています。しかし後に、バルセロナの彼の実家に遊びに行ったところ、周りの同年代女性は誰もかれもが見事にすっぴん! ここへきて、ようやく前述の発言の意図が飲み込めた次第ですが、カルチャーショックはそれだけに留まりませんでした。

 

というのもナイトアウトの際に、友人女性たちがこぞって常日頃とは打って変わったゴージャスなメイク姿で登場したためで、そのあまりに鮮やかな変身ぶりに舌を巻くと同時に、昼夜で代わり映えのしない自分の顔を退屈に感じざるを得ませんでした。

 

「化粧は身だしなみ」との意識から、日本人女性はたとえビーチだろうと、早朝の幼稚園送迎だろうと、TPOに関わらず絶えず几帳面にメイクアップしていることは海外でも知られているようです。また「オフィス向けの清楚メイク」、「アフターファイブの華やかメイク」と オンオフで化粧法を器用に使い分ける人はいますが、それでもヨーロッパ女性のすっぴんからフルメイクへの大変貌に比べると、どうしても変化には乏しくなりがちです。そう考えると、やはり日本人男性もたまには女性の貴重なすっぴん姿を見て、そのギャップに心を躍らせたいと願っているのかも知れません。

 

 

■日本特有の奇抜なトレンドメイク

 

ヨーロッパのモード業界に身を置いていた私ですが、周りの女性を見渡しても季節によって微妙にメイクを変えているのは自分くらいでは……と思われるほどこちらの女性は保守的、というかワンパターンな化粧法だったりします。ファッションに関わる職場ですら通常はすっぴん同然のナチュラルメイク派が多く(但し、ラテン系女性はフルメイクの傾向あり)、春夏はフレッシュなポップカラー、秋冬にはこっくりと深みのある色合いを取り入れるといった季節感はもとより、爆発的に流行る「イット・メイク」のような存在もほとんど見受けられません。

 

ところが日本では毎年帰国するたびに奇抜なトレンドメイクが巷を席巻。例えばここ数年で見たものでは、目の直下に赤くチークを入れた「二日酔いメイク」、人によっては下瞼がミミズ腫れに見える「涙袋メイク」、読んで字のごとくアヒルの嘴のように唇を整えた「アヒル口」、眉を八の字にした「困り顔」などなど、帰る都度、独創的な化粧法が街中に溢れていて驚かされます。お洒落に取り分け敏感で、向上心の強い日本人女性ならではの現象だと思われますが、先入観なしに見る方としては、「お化粧を失敗しちゃったのかな?」と誤解してしまうことも。

 

日本人男性はスタイリッシュな人が多い反面、女性のファッションに関しては意外なほどコンサバと聞きますから、もしかすると突飛なトレンドメイクよりはすっぴんの方が好感度が高い状態なのでは……?

 

以上が欧州在住の私から見た、日本人男性がすっぴんに好感を抱く理由ですが、皆さまはどう思われるでしょうか⁉

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