認めてほしい。でも褒められるとツラい…自己肯定感の低さに深く悩む人たち

 

皆さんは人から褒められたとき、どのように感じるでしょうか。「照れくさい」「嬉しい」などが一般的だと思いますが、。

 

「偽りの自分を見せているのではと思ってしまう」「後からガッカリされるのではと不安になる」「褒められたぶん、頑張らなくてはと思ってしまう」「嫌味で言っているのかと思う」「褒められると、違うんだよと否定したくなる」などなど、自己肯定感が低い人は褒められてもストレートに受け止めるのが難しいようです。

 

承認欲求は誰にでもあるはずなのに、なぜそうなってしまうのでしょうか。その理由や対処法について考えてみました。

 

 

■日本人は自己肯定感が低め

 

自己肯定感とは、自己の存在や生き方を認め尊重する感情のこと。私たちは、他者と比較をして「自分は大丈夫」と感じたり、人の役に立つことで自分に価値を感じたりしながら、肯定することを身につけていきます。

 

親にどう育てられたかというのも影響し、褒められた頻度が高かった子供のほうが自尊感情が高いという研究もあります。しかしながら、身近な人の評価というのは往々にして厳しいものです。

 

偉大な哲学者として尊敬されたソクラテスも弟子の前で妻に罵られ、コップの水をかけられていますし、かの有名な孔子も称え広めてくれたのは生前の彼を知らない孫弟子で、身近な人からは残念な評価を受けていたとか。凡人の私たちが身内から高く評価されず、そう褒められずに育ったとしても落ち込む必要はなさそうです。

 

、自己を肯定的にとらえている若者(満13~29歳)の割合は半数以下。諸外国に比べても低い数値になっています(日本45.8%、韓国71.5%、アメリカ86%、イギリス83.1%、ドイツ80.9%、フランス82.7%、スウェーデン74.4%)。

 

自己肯定感が低い人は決して少数派ではありません。かくいう筆者も自己肯定感が低めなタイプ。褒められると居心地が悪くなることが多いため、やり過ごす工夫をして乗りきっています。参考までに具体的な方法をご紹介します。

 

褒められたときのモヤモヤをやり過ごす工夫1

→翻訳しない

私たちは本音と建て前を使いこなして生きています。容姿が残念な恋人を紹介されても「優しそうな人だね」と褒めるといったことは、誰もがしていることではないでしょうか。当然ながら自分が褒められる側になったときも「建て前かな?」と思うことがあるわけですが「きっと本音は〇〇だよね」といちいち翻訳しないよう心がけています。

 

褒められたときのモヤモヤをやり過ごす工夫2

→褒め返しをする

褒められて居心地の悪さを感じたときには即座に褒め返しをするようにしています。「〇〇さんこそ、××じゃないですかー」「〇〇さんにはかないません」といったストレートなフレーズに加え、「〇〇さんに褒めてもらえるのが嬉しいです」「いいところを見つける達人ですよね」といった変化球的なフレーズも用意しておけばどんな人にも褒め返しができます。

 

褒められたときのモヤモヤをやり過ごす工夫3

→「そこではない」と言う

的外れな褒めをされたときや、もしかして嫌味?と感じたときには「そこでは勝負してないです」と笑顔で言うようにしています。心にもないことを言われてカチンときたときにも、嫌味を言われてショックを受けたときも辛さが和らぎます。

 

褒められたときのモヤモヤをやり過ごす工夫4

→人に親切にする

自己肯定感を高める方法の一つに、他者への貢献があります。誰かのためになることをすると「自分には価値がある」「生きている意味がある」と感じやすくなります。余裕があるときしか実行できないのが難点ですが、人には親切に、なんならお節介なくらいに接することで、肯定感があがり、褒められたときのモヤモヤも軽減するように感じています。

 

 

■自己肯定感は高くないといけないのか

 

自己肯定感が低い人は「改善しなくては」といった強迫観念を持っているかもしれません。確かに自己肯定感が高い人は、健康で、生産的で、自信があり、成功していて、ガンになる確率も低いといった研究もありますし“生きやすい”ということは間違いなさそうです。でも、ポジティブに生きるって、できない人からするとなかなかハードじゃないですか? 筆者は最近、多少ならば自己肯定感が低くてもいいと考えています。

 

そもそも自己評価とは周りの人との比較で上がったり下がったりするもの。安定性のあるものではありません。自己評価が高いのに不安定な傾向が強い人は、攻撃的で、尊大で、失敗したときは責任を他者に押し付けるといった研究もあります。コミュニケーションの観点からいうと、日本における自己評価の低さは「対人的なストラテジー(戦略)」にもなりえます。

 

自分が理想とする水準を高くし過ぎるのは辛いもの。自分を甘やかすことも、ときには必要なのではないでしょうか。

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