きちんと言うべき時もある!“店員にキレる男はモテないハラスメント”への違和感

 

最近、日々ネット上にはびこる“対男子用恋愛指南系コラム”を中心にパトロールしていると、「店員さんに向かってすぐキレる男はモテないぞ」的な主旨の“警告”が、やたらよく目に付く。おおよそでは、

 

「立場が弱い人に横暴な男って、怖いしドン引き」

 

「いくら周囲の人間関係に気を使ってイイ人ぶっても、その人の本性とは、ふとしたところで出てしまうもの」

 

……といった理屈である。たしかに、サービスを施す側の人たちがやらかしてしまった些細な粗相をきっかけに、鬼の首を取ったかのごとく猛然とクレームを入れたり、怒鳴り散らしたりする男のさまは同性の私からしても、端から眺めていて気持ちが良いものではない。その「怒りの沸点の低さ」「(悪い意味での)機を見るに敏な性格」「極端な二面性」は、「これからのお付き合いを考え直させていただく」のに充分な“NG要素”であることに異論はないし、さらに「すぐキレる男」当人は、少なからずがキレている自分を「カッコイイ」とすら思い込んでいるフシがあり、キレまくりながら軽い恍惚状態に酔いしれていたりして……そうなってくると、まことにもってタチが悪い。

 

しかし一方で、ここまで多くの“恋愛アドバイザー”の皆さまから、ここまで執拗に「店員さんに向かってすぐキレる男はモテないぞ」と、呪文みたいに唱え続けられてしまったら、“真のキレどき”を逃してしまう、なんてこともあり得るのではないか……と、私は密やかに危惧している。「店員さんに向かってすぐキレちゃダメハラスメント」(←最悪のネーミング)ってヤツである。たとえば、過去に私が実際キレかけて、または思わずキレてしまった次のようなケースはいかがだろう? 

 

【case1】とあるデパートの物産展にて。私がいかにもタダメシ狙いでなにも買わない風に見えたのか、店員さんが私にだけ試食用のチーズをくれなかった。

[ゴメスの対応]その後、いかにも金持ちそうな同伴者が私のそばに寄ってきて「どうだった?」と訊ねられたとき、わざと店員さんに聞こえるような大声で「試食もらえなかったから美味しいかどうかわからん!」と捨て台詞を残し、その場を去っていった。

 

【case2】某ド○ールコーヒーで、次のお客さんがTポイントカードを出しているのを見て、私も慌てて出してみたら、店員さんから「後付けはできないんですけど…」と、にべなく断られた。

[ゴメスの対応]「ふう〜ん、そうなんだ…」と不機嫌な様子をあからさまにしながらも、あっさり引き下がる。こっちが悪いのはわかるんだけど、もうちょっと別の言い方があるのでは…とは思った。

 

【csse3】「新人なのでまだ慣れていなくて…」を連発するタクシーの運転手さんに、何度も道を間違えてのUターンを繰り返され、代金がけっこうな額になってしまった。

[ゴメスの対応]Uターンの最中、「ここはメーター止めてもらえません?」と言ってみたが、なしのつぶてだったので、降りる際「千円くらいは安くしてくださいよね」と詰め寄る。最終的には500円だけ割り引いてもらった。

 

【case4】ランチするため、とある大バコ系イタリアンレストランに入った際、何度「すみません!」と手を挙げて店員さんに声をかけても、全然注文を取りに来てくれなかった。

[ゴメスの対応]「あまり時間がないんで…」とエントランスに立っている店員さんに一言告げ、お店を出た。ちなみに「あまり時間がなかった」のは本当。

 

【case5】後から割り込んできたお客さんを、絶対に見ていたはずなのに店員さんはそのまま先に店内へと案内した。

[ゴメスの対応]「僕のほうが先だったんですけど!」と、精一杯冷静を装いながら店員さんに問い詰めた。

 

以上、こんな仕打ちを受けても、やはり私は鷹揚な態度を貫き通さねばならないのだろうか? じゃないとモテないのだろうか? 言うべきときにキチンと言うべきことを言わないと、私の経験上から申すかぎり、逆に女子のほうが「なんで、大人しく黙ってるわけ!?」とキレちゃいますから……ね?

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