「健康寿命日本一」を目指す秋田県からタニタ食堂が撤退…原因は「味が薄かった」から?

ヘルス・ビューティー

平井 千里

出典:「」公式サイトより

タニタ食堂がそうです。開店当初は客足もよかったようですが、日を追うごとに残念な結果になってしまったようです。

 

もともと「健康寿命日本一」を目指して誘致したようですが、秋田県民には味が薄く感じられたのが撤退の原因だったと言われています。

 

 

■秋田県民は「濃い味」好き?

 

秋田県民はそんなに濃い味付けのものばかりを食べているのでしょうか?
 

秋田県民の味付けがほかの都道府県と比べて塩辛いのかどうか、都道府県別の食塩摂取量を最新データである「」で調べてみると、1日あたりの食塩摂取量は、秋田県が男性11.6g、女性9.6g。タニタ食堂が根強い人気の東京都は男性11.0g、女性9.1g。確かに秋田県のほうが0.5~0.6g多く摂取しています。


「やっぱり違うわね!」と思うかもしれません。確かに、毎日のことですから、1日0.5gが体にジワジワ効いてくることは間違いありません。しかし、食塩0.5gというと醤油小さじ0.5杯分(2.5cc)程度の差です。3食に分ければ小さじ0.2杯以下。味付けを工夫すれば埋められる程度の差だと思いませんか?

 

それでも「味が薄かった」と評価されてしまったのには、大きく2つの理由が考えられます。

 

  • 「味付けが薄く感じられた」というのは表向きの言い訳で、ほかに理由がある
  • 「減塩」「薄味」を謳った店舗であるため先入観で「味が薄い」と思い込んで食べていた
  •  

    残念ながら私は秋田県には行ったことがなく実際のところは分かりませんが、秋田県出身の知り合いの食事の様子などを見ている限りでは、「2」の理由ほうが強いのではないかと感じます。なんとなくですが、秋田県民の持つ「我々は濃い味が好きだから薄味の食事は口に合わない」という先入観を上手に取り除くことができれば、薄味勝負の食堂にも勝算はあるような気もします。

     

     

    ■健康寿命に影響する「弱点」は他にも…?


    一方で、そんなに秋田県民の健康寿命は短いのか?と調べてみると、なるほど、県が力を入れたくなるのも理解できる結果です(第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料 表2-1-1「」)。

     

    ほかに健康寿命に影響する項目で秋田県の弱点になっているものはないのか?と、上記の「」を探してみると、ありました! 秋田県民は岩手県と並んで、男性の1日あたりの歩数が一番少ないようです。ほかにも最高値ではありませんがBMIも高いようです。他の都道府県を見ても、歩行数とBMIと健康寿命の都道府県ランキングがほぼ似通ってくるのがわかると思います。

     

    ここから考えられるのは、健康寿命を伸ばすには運動と食事のバランスが上手くとれていることが重要なのではないかということです。健康寿命を伸ばすためには、さまざまな側面から考えていかなければいけないようですね。

     

    閑話休題。

     

     

    ■世界的に見れば日本人全体が塩分過多

     

    都道府県別に食塩摂取量が多い・少ないはありますが、世界的に見れば日本人全体が食塩の摂りすぎであることは間違いありません。食塩摂取量の多さが、高血圧や胃がんの原因のひとつと考えられているためです。そこで、厚生労働省は「おいしく減塩1日マイナス2g」をスローガンに減塩を推奨しています。実際に減塩をする際のコツは、か、が分かりやすいと思います。

     

    いくつかのコツが紹介されていますが、私がもっともオススメするのは「出汁を多用すること」です。出汁の「うま味」を上手に利用することで、食塩が少なくても美味しく感じることができます。テーブル醤油を出汁で割って使うのも一案です。一方で、「減塩商品」を使う際には要注意。カリウムを使った減塩商品は腎臓に負担がかかっている場合には、利用を控えるようにして下さい()。


    赤子の魂100歳までとはいいますが、濃い味付けに慣れた人は一生、薄味では満足できないかと言われると、そんなことはありません。味付けは「慣れ」によって好みが変わります。一気に減らすと味が変わりすぎて「味が薄い、ぼけている」と感じやすいので、徐々に慣れていくようにしましょう。

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