次期型プリウスPHVで加速する充電バトル

ビジネス

 

電気自動車乗りの中にも良識の無いヒトがいる。以下、本当の話です。朝、仕事に行く前に日産ディーラーに寄って急速充電。会社まで往復し、帰りに日産ディーラーで急速充電。貯めた電気をリーフtoホームで夜間に使う。で、翌朝日産ディーラーに寄り急速充電する。これで電気料金はゼロエミッション会員の最低料金1500円で済む。

 

日産は電池容量の保証をしている。前述のような本来と違う厳しい使い方をすれば、当然ながら電池だって劣化が激しい。電池容量が保証を割り込むケースの大半は、こういった使い方をしているのだという。日産も保証した手前、電池交換に応じているそうな。性善説で考えるのも、問題が多いということか。ある程度の「決まり」は作るべきだと思う。

 

閑話休題。次期型プリウスPHVに急速充電ポートがあるということで、リーフ乗りの皆さんは危惧している。アウトランダーPHEVの台数ですら大きな問題になってるのに、プリウスPHVが上乗せされたら一段と厳しい充電器バトルになる。有料化も進んでおり、あまり心配しなくてもいいという意見もありますが。もちろん大半は良識ある人だと思うけれど、不安大。

 

新三郷の「ららぽーと」のように、無料の急速充電器などがある場所は、もはや諦めなくちゃならないと思う。このあたりを喝破したのが燃料電池車MIRAIのチーフエンジ二アであり、現行プリウスのチーフエンジニアだった田中さんだ。以下、Gazooのサイトにある記事なのだけれど、素晴らしい見識としか言えない。さすが田中さんだ。短いと意味ないので長く引用してみたい。

 

また一方で量産車だからこその責任というものもあります。たとえばプリウスPHVには急速充電機能はありません。なぜなら、急速充電機能は電池切れの心配があるEVのためのセーフティネットであって、充電した電力を使い切っても大丈夫なプリウスPHVにはそもそも必要ない機能です。

 

家庭用電源からAC200Vなら約1.5時間、AC100Vなら約3時間で満充電が可能です。そもそも、そんな不要な機能をつけるために販売価格がアップするなんてありえません。しかし、それ以上に問題なのはプリウスPHVに不要な急速充電機能をつけることで、世の中の電力インフラに多大な影響を与えてしまうという危惧があることです。

 

なぜなら、もしプリウスPHVに急速充電機能がついていたとしたら、きっとお客様は本来必要ないとわかっていても、ついつい急速充電をしたくなります。しかし、急速充電はびっくりするくらい大量の電力を短時間に使います。それがもし全国各地で一斉に行われたとしたら、どうなるでしょうか? ものすごい電力消費のピークを作ってしまいます。それがいかに大変なことかはみなさんよくご存知かと思います。

 

プリウスPHVが月産数百台程度のクルマであれば問題はありませんが、年間、世界中で6万台以上、国内でも3万5千~4万台の販売を見込んでいる量産車である以上、その危険性が考えられるのです。不必要な機能をつけることによって社会に迷惑をかけるわけにはいきません。ですからプリウスPHVには急速充電機能をつけてはいけないのです。

参照:「量産車の責任」-Gazoo

 

現在、大半の急速充電スポットは有料になった。けれど依然として無料のスポットも少なからず残っている。家で使おうとするヒトも出てくる可能性大。羽田空港のように200Vの充電器も、PHVで一杯になってしまったら電気自動車はいかんともしがたい。こういった点をどうするかが、大きな課題になってくるだろう。トヨタが田中さんの素晴らしい意見を汲んでくれると信じています。

 

私はアウトランダーPHEVを買ったけれど、外出先で急速充電はしない。チャデモのポートは家庭用電気を送り出すときだけに使います。

関連記事

シェア
ツイート
送る