プラズマクラスター&「かっさ」で頭皮もケア! シャープの新ドライヤーに見る頭皮エステ戦略とは

テクノロジー

10月13日に、シャープが「プラズマクラスターの育毛効果」について調査結果を発表。その内容はさまざまなメディアで取り上げられ、大きな反響を呼んだ。本サイトのランキングでもこのニュースを扱った記事が1位となるなど、育毛や頭皮環境に対する関心はますます高まっているようだ。

 

そしてこの度、そのシャープからプラズマクラスター搭載の頭皮をケアする新製品「プラズマクラスタースカルプエステ IB-GX9K」が発売されることになった。(発売時期は10月27日、実売予想価格は税抜き2万5000円前後)。これまでのドライヤーとどこが違うのか。さっそく発表会での情報をまとめてみた。

プラズマクラスタースカルプエステ IB-GX9K

 

 

 

ドライヤーに新たに頭皮ケアの機能をプラス

右の4色は同時に発表された「プラズマクラスタードライヤー IB-GP9」

 

 

もともとシャープでは、プラズマクラスターのうるおい効果と静電気抑制効果を利用し、美髪効果のあるドライヤーを発売してきた。これに対し、今回の新製品は、「頭皮環境の重要性に着目し、新たに頭皮ケアを重視した」というドライヤー+頭皮エステの美容家電だ。シャープの冨田昌志氏は、「頭皮のうるおい効果、皮脂バランスを整える効果、ふけ・かゆみを抑制する効果。これらのプラズマクラスターの効果を最大限に発揮できる頭皮ケア商品を今回開発しました」と語る。

シャープ 健康・環境システム事業本部 空調・PCI事業部、冨田昌志氏

 

新製品には2つの新たな機能が提案されている。

・新開発の「かっさアタッチメント」
・新搭載のビューティモード
それでは、この2つを順番にチェックしていこう。

 

手軽で気持ちいい「かっさ」とは?

まず、新製品の一番の目玉といえるのが、新開発の「かっさアタッチメント」。このアタッチメントは、約2500年前から中国で行われてきた、皮膚表面を心地よい強さですべらせる美容法「かっさ」からヒントを得ている。デザインは人の手がモチーフ。プロのヘッドセラピストからのアドバイスを得て、頭皮をほどよい力で掴む形状や素材の弾力性などを試行錯誤して開発されたという。

 

かっさアタッチメントは、「通常のヘアドライ後、髪の毛をかきわけて滑らせ、心地よくマッサージしながら効率よく高濃度プラズマクラスターイオンを頭皮に届ける」といった使用法が提案されている。これによって、高濃度プラズマクラスターイオンを取り囲む水分子が頭皮の角質層にも浸透し、うるおいを保つとともに余分な皮脂を抑制。ふけ・かゆみも抑えて頭皮の環境を快適な状態に保つのだそうだ。

かっさアタッチメント

 

かっさアタッチメントを正面から撮影。この5本の突起を頭皮に押しつけたり、滑らせたりしてマッサージを行う

 

 

完成までに作られたかっさアタッチメントのサンプル。素材や形状を何度も検討し直して制作されている

 

 

実際に、かっさアタッチメントの開発にあたってアドバイスを寄せたトータルビューティーサロン「uka」のヘッドセラピスト、塩澤直子氏は、「実は、頭皮には皮脂腺の数がTゾーンよりも多く、蒸れて皮脂や汚れが残りやすくなります。頭頂部には筋肉がないので、普段の生活では動かしにくい。そういった意味でも積極的なケアが必要になります。1日5分を目安にマッサージしてもらえると、頭皮環境がしっかり整いやすくなります」と説明してくれた。発表会でも実演されたが、普段のドライヤーを使う延長線上で手軽に頭皮マッサージができそうだ。

 

ヘッドセラピスト・塩澤直子氏による実演。約50度の温風とともにマッサージ。モデルの女性も気持ちよさそう

 

 

乾燥時間も短縮し熱ダメージも抑える

 

もうひとつ、発表会では大きくフィーチャーされなかったが、ダメージヘアのケアに効果的と思われるのが新搭載の「ビューティモード」。こちらは温風と冷風を交互に出して乾かし、キューティクルを引き締めながら熱ダメージ・過乾燥を抑えてツヤのある髪へと導く。専用ボタンでワンタッチで切り換えが可能だ。

 

もちろん、従来のプラズマクラスタードライヤーと同様に、髪を乾かす際にも髪を傷めないような工夫も施されている。独自の速乾構造「速乾エアロフォルム」は、高速飛行を誇る「アマツバメ」の翼を応用したファンと、渦状の流れをまっすぐ勢いのある風に整える「整流ロングノズル」を組み合わせ、大量の風「高速ダイナミック風」を髪の根元まで送り込む。これにより髪の表面温度が高くなるのを防ぎ、乾燥時間も短くなって、髪が受ける熱ダメージを抑えることができるという。

 

「男性にも使ってもらいたい」ということで、カラーはブラック系を採用

 

 

ヘアケアからスカルプエステへの新提案

今回発表された新製品「プラズマクラスタースカルプエステ」は、従来の髪を乾かし、ヘアケアするドライヤーから一歩踏み込み、高濃度プラズマクラスターを活かして頭皮にまで働きかける製品になっている。

 

「実はヘアケア以上に重要なのは、髪を生み出す頭皮。健康な植物を生み出すには良好な土壌が必要なように、健康な髪を目指すには頭皮ケアが重要になります。ヘアケアするドライヤーから、ヘアケアに加えて、健やかな髪を生み出すスカルプエステへ。これが、今回弊社が提案する、新しいヘアケア製品のコンセプトです」(冨田氏)

 

髪をいたわるドライヤーという概念が当たり前になったいま、今度は「スカルプエステ」という頭皮環境を整える機能が常識になるか注目だ。

 

【SPEC】

消費電力:1200W

温風温度:約115℃(ホット/ドライ運転時、室温30℃)

風量:約1.7m3/分(ホット/ターボ運転時)

温風モード:スピーディドライ(HOT)モード、いたわりドライ(WARM)モード、地肌ドライ(SCALP)モード(モードボタンで切換)

サイズ/質量:H209×W84×D243mm/約595g(付属品除く)

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