「叱り方」がわからない人が増えている? これだけは避けたい「間違った」叱り方4

「叱る」という行為がこれほど注目を集める時代になったのか…、と実感する出来事が起こっています。

 

たとえば、大手広告代理店・電通に勤めていた女性社員が過労自殺した問題。違法な長時間労働を強制された上に、上司からの嫌がらせもあったといわれています。同社の職場文化は激務が求められると知られているとはいえ、もうそういう時代ではないでしょう。

 

また、東京・檜原村の寺で、「体験修行」として預かっていた男子中学生が暴行を受けたとして、児童相談所(立川)に訴える事件があり、住職が記者会見で「教育の範囲内で叩いた」と釈明会見を開きました。いろいろな理由はあるにせよ、「叩いた」という事実は存在し、その行為に対する意識は以前とは明らかに変化しています。

 

これらの出来事を受け、今回は「間違った叱り方」を取り上げたいと思います。あくまでもアンガーマネジメント的な視点ですが、以下に挙げた4点は、職場はもとより、学校、家庭でも注目してもらいたい観点です。

 

1. 機嫌で叱る
同じ事象にも関わらず、機嫌が良かった昨日は叱らず(見逃す)、機嫌が悪い今日は叱る(見逃さない)、ということをすれば、叱られる方は迷うばかりで、言うことを聞いてくれなくなります。機嫌で左右する叱り方はやめましょう。

 

2. 過去を引っ張り出す
叱るのに最も適しているのは、目の前のことに関して“理由を付けて”叱ることです。ところが、もう終わっているはずの過去を引っ張り出されて叱られたら、たまったものではありません。その時、叱れなかったものは、今、叱らないが、鉄則です。

 

3. 原因を追及する
「何で?」と1度は原因を追及してください。各種スポーツ界でも試合後、ミスやエラーをしたところをビデオで選手に見せ、反省させます。しかし、1回しか見せません。何度も何度も見せると、そのシーンが脳に刷り込まれ、また同じミスやエラーをしてしまうからです。何度も追及することは相手を追い込み、「つるし上げ」と同じ状態になってしまいます。

 

4. 強い表現を使う
たとえば、「いつも」「絶対」「必ず」「100%」という表現を使ってはいけません。世の中に「100%」のものなどありません。これらの強い表現を使うと、決めつけてしまうことになり、相手を傷付けます。

 

「叱る」という行為は、とてもデリケートなものです。それだけに、気を付け過ぎるということはありません。今はそういう時代であると認識することが大切です。これを受けて次回は「」をご紹介します。

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