放っておけばいいのに気になる! SNSの“リア充”投稿とどう付き合うか

人間関係
放っておけばいいのに気になる! SNSの“リア充”投稿とどう付き合うか

“無闇なポジティブは人を不快にさせますねぇ”
“あっはっは わかる! 無邪気はムカつくわ!”
(Good Job Returns 1巻・かたおかみさお著/双葉社)

 

2007年にテレビドラマ化もされた人気漫画「Good Job」シリーズ。昔ながらの日本企業気質が色濃く残る建設会社を舞台に、職場の人間模様を描く。“素直で無邪気ないい子”のちょっとした一言に、もやっとした気持ちを抱く後輩OL。主人公であるスーパーOL・上ちゃんはじめ、ベテランOLたちは“無邪気はムカつく”と笑い飛ばすとともに、“無邪気にもTPOがある”と語り合う。

 

ソーシャルでの発言も同様に、本人はなんの悪気もなく書いたことが、誰かの心をひっかくことがある。

 

とりわけ年末年始は季節柄、

 

「メリークリスマス! 最高の友達に囲まれて幸せです!」
「今夜はスペシャルディナーです。サプライズを用意してくれた夫に感謝!」
「凍えそうになりながら家に帰ったら、彼女が茶漬けを用意してくれていました。××ちゃん、ありがとう。愛してる(⌒-⌒)」

 

などなどの幸せ報告を目にする機会も増え、「リア充アピールか……」とドス黒い感情がわき上がるリスクも急激に高まる。

 

しかし、不用意にモヤモヤに身を委ねるのは得策ではない。無駄なストレスを呼び込まないためにも、「TwitterやFacebookを飛び交う『“充実した日常”レポ』と、どうつきあえばいいのか?」を改めて考えてみたい。

 

 

■1.心身の健康状態を知るバロメーターとする
「○○に行ってきました~!」をはじめとする活動報告を見かけたとき、「何をノンキな……!」「どうでもいいわ!」などと、腹が立つのは「疲労MAX」のサイン。可及的すみやかにPCの前を離れ、あるいはスマホを手放し、布団にもぐりこみたい。

 

やることもなくゴロゴロしているだけだから疲れていないし、眠くもないという場合は、ひとまず大掃除でもはじめてみよう。おすすめは雑巾がけ。古くなったタオルを片手に、いざ拭きはじめると、思いがけないシミや汚れが気になりはじめる。汚れが落ちれば達成感があり、すぐ落ちなくとも「落とすのに夢中になる」という楽しみが待っている。そのうち、どうでもいい書き込みにいらだっていたことなど忘れてしまう。部屋もきれいになって一石二鳥だ。

 

■2.人間関係を整理整頓する目安に活用
毎回同じ相手にイラッとするようなら、そもそも、その相手に対して日頃から何かしら不満を抱いている可能性がある。心底大好きな相手であれば、ささやかな感動を世界中に発信する姿は微笑ましく、過剰な自分撮りもいとおしい。夫婦仲がよければ安心するし、子どもの成長もうれしく思うことだろう。腹にイチモツあるからこそ、「どうでもいいこと書きやがって……!」と悪態をつきたくなるし、皮肉のひとつも書き込みたくなるのだ。

 

手っ取り早い解決策は、距離をおくことだ。Facebookの場合は比較的簡単。ニュースフィードに流れてきた相手の投稿の右肩部分をクリックし、「×××さんのフォローをやめる」を選択すると、投稿が表示されなくなる。相手のプロフィールページに飛び、「友達」から「知り合い」にステータス変更しても同様(知り合いにしておくと、こちらの投稿を見せたくないときも便利)。

 

Twitterなど、ミュート機能が乏しいサービスはなかなか難しいが、ここは大人の胆力の見せどころ。ぎゅっと目をつぶってやり過ごそう。相手に応じて、適度な距離でつきあうのは大人の必須スキル。“会うといい人”なら、テキストコミュニケーションは極力減らし、リアルで会おう。ネットもリアルも、もれなく腹立たしいが、諸事情により完全無視はできない場合は「!+顔文字」がおすすめ。「いいですね!(*・∀・)」「さすが!(≧∀≦)」「ありがとうございます!(*^O^*)」あたりを単語登録し、使い回していこう。

 

 

■3.「非・リア充」をアピールするコメントに真摯に対応する 
心身ともに疲れもとれたし、なるべく見ないよう努力もしてみたものの、やっぱりリア充アピールに出くわすたびに、モヤモヤが募るという場合は最後の手段、「非・リア充をアピールするコメント」に対し、真摯に対応してみよう。

 

「まあ、クリスマスといってもどうせ仕事だけどね。アハハハ」「今夜もリア充ですな!」など、何かにつけて“非リア充”をアピールする人はたいてい、寂しがりやで鈍感。自虐まじりの軽いジョークのつもりで書き込んだコメントの数々が、相手をうんざりさせていることに気づかない。避けられていることにうっすら気づいていても、自分では何がよくないのか、さっぱりわからないので直しようがないというケースも多々ある。

 

そんなところに、真摯に対応してくれる人が現れたらどうなるか。やっと、笑いのツボが一致する人が現れた! 俺の時代到来! とばかりに、全勢力を傾けて「非・リア充」自慢をしてくれるはずだ。それはそれで面倒くさく、リア充自慢のほうがよっぽどマシ……と思えれば、こっちのもの。多少のリア充アピールではゆるがない、心の余裕を手にした瞬間だ。乾杯! いやいや、非・リア充アピールのほうが快適というのも、それはそれで素晴らしい気づきだ。非・リア充アピールがつないだ新たなご縁に感謝しよう。乾杯!

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老年学研究者

島影真奈美

「定年後の備えラボ」主宰/編集&ライター 年金から保険、住まい、健康など“定年後”にまつわる不安や悩みを幅広く蒐集。快適なシニア生活と世代間コミュニケーションにまつわる研究・考察を行う。『定...

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