篠崎恵美が部屋の模様替えをしたいときに観る映画3本。

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膨大な作品数の映画から観たい映画をセレクトするとき、気分で選ぶこと、ありませんか? ちょっとレディな気分に浸りたいとき、涙を流したいとき、そして思いきり笑いたいとき。そんな気分でインデックスにした、旧作シネマたちをご紹介。第6回目は、フラワーアーティスト・篠崎恵美さんのおすすめです。

 

 

フラワーアーティストとして、ミュージシャンやセレクトショップとのコラボレーションを多く手がけるほか、自身のショップ「edenworks bedroom」も主宰する篠崎恵美さん。写真集や映画など、さまざまなものにインスピレーションを得てお花で表現する篠崎さんが、お部屋の模様替えをしたくなるような、インテリアのディテールに惹かれる映画をピックアップ。

 

 

■独創的な色彩感覚やファンタジックな発想にインスパイアされる。

 

壁やカーテン、家具の色など、色合いがツボな作品を観ると、真似したくなってしまいます。ジャック・タチ監督の『プレイタイム』は、実にグラフィカルな映像美が印象的です。細部にまでこだわりが利いていて、色彩感覚がすばらしい。人の動きさえも機械的に見えて、スケールも大きく圧巻です。お婆さんのお花屋さんが登場するシーンが可愛い! お花を作るとき、お花以外の表現で表される感性に触れてインプットし、それをお花によってアウトプットしているので、こういった独創的な表現を観ると、新しいアイデアが湧いてきます。

 

もうひとり、色彩表現で大好きな監督といえばロイ・アンダーソン。グレイッシュで陰気な雰囲気で、部屋の色合いが絶妙です。中でも『愛おしき隣人』は、すべてのシーンにおいて色の構成がすばらしく、色と色のシンクロが特徴的です。映像としてだけでなく、絵として成立しています。部屋ごと動くシーンが特に大好きです。

 

また仕事柄、お花や植物を使ってセットを組んだりディスプレイしたり、ファンタジックな世界観を作ることがよくあるので、ミシェル・ゴンドリー監督の『ムード・インディゴ』はとても参考にしています。カクテルを作るピアノや恋人たちを運ぶ雲など、ボリス・ヴィアンの原作が、独創的なゴンドリー監督ならではの遊び心あふれるセンスで表現されています。中でも、クロエが寝たきりになった時に、寂しくないようにとコランがベッドに花を敷き詰めるシーンは本当に大好きで、お部屋で実際にやりたくなってしまいます。

 

 

 

01. 『プレイタイム』

 

 

 

近未来都市のパリにやって来たユロ(ジャック・タチ)は、一流会社に就職しようとガラス張りの超高層ビルへ。アメリカ人観光客のバーバラ(バルバラ・デネック)とのすれ違いと出会いを、パントマイムを駆使してユーモラスに描く。多額の資金を投入した仏映画史上屈指の大作コメディ。

 

 

 

●監督・脚本・出演/ジャック・タチ
●出演/バーバラ・デネック、ジャクリーヌ・ル・コンテ
●1967年、フランス映画
●Blu-ray ¥5,076
●発売元/日本コロムビア
© 1967 Les Films de Mon Oncle ‒ SPECTA Films C.E.P.E.C. All rights reserved.
Conception graphique © 2014 STUDIOCANAL.

 

 

 

 

 

02. 『愛おしき隣人』

 

 

 

北欧のとある町に暮らす住人たち。夫に罵倒されたと生徒の前で泣き出す女教師、性生活が噛み合わない夫婦、ロックスターとの結婚を夢見る少女……。一生懸命生きているのに、ついてない。そんな彼らをバーの店主が今夜も慰める。「さあラストオーダーだ。また明日があるさ」

 

●監督・脚本/ロイ・アンダーソン
●出演/ジェシカ・ランバーグ、エリザベート・ヘランダー、ビヨルン・イングランド、レイフ・ラーソン
●2007年、スウェーデン・フランス・デンマーク映画
●DVD ¥5,076
●販売元/スタイルジャム
●販売元/ハピネット
© 2007 Roy Andersson Filmproduktion AB 

 

 

 

03. 『ムード・インディゴ うたかたの日々』

 

 

 

肺の中に睡蓮の花が咲く病にかかった恋人クロエ(オドレイ・トトゥ)を助けるため、裕福なパリジャンのコラン(ロマン・デュリス)は私財を投げ打って奔走する。次第にクロエは衰弱していき……。カクテルを作るピアノや空に浮かぶ恋人たちなど、幻想的な原作の世界観を軽快なタッチで描く。 

 

 

●監督/ミシェル・ゴンドリー
●脚本/リュック・ボッシ
●出演/ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ
●2013年、フランス映画
●DVD ¥4,104、Blu-ray ¥5,076
●販売元/ポニーキャニオン
© Brio Films - Studiocanal - France 2 Cinema All rights reserved

 

 

 






 

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