眼科医が考える「メガネの寿命」とは

ヘルス・ビューティー

 

メガネをお持ちのみなさん、メガネの寿命というのを意識されたことはありますでしょうか? 自分は眼科医であって、メガネ屋さんではありません。なので、メガネに関しては基本素人なのですが、ほんのちょっとですが独自にメガネをこしらえていまして、それゆえ、とっても強いメガネ愛を持っています。サングラスを含めると、メガネを15個ぐらい無駄に持っています。なので、素人とプロの中間の目線でみなさんに自分の考えを伝えてみたいと思います。メガネ屋さん、おこらないでくださいね!

 

━━まずは当たり前すぎますが、度が合わなくなったら寿命ですよね?

 

その場合、フレームはそのままで、レンズだけ交換するという方法もあります。ですが、価格は、本来は当然レンズだけ交換の方が安いはずなのですが、レンズとフレームセット販売のほうがむしろ安い場合もあります。ま、どうせ買い替えるならどっちも替えてよ、というのが眼鏡屋さんの本音なんですね。もちろん商売としてもそうなんでしょうが、フレームも劣化しますからね。なんで、よほどでないかぎりは両方交換されるのが良いと思いますよ。

 

 

━━朝起きた時にメガネを踏んでしまったり子供にキックやパンチされて眼鏡がピューと飛んで行ったりしてレンズが割れたりフレームが壊れてしまったら寿命ですよね?

 

 

メガネ屋さんにはとっても申し訳ないのですが、それ以外に寿命なんてないような気がするんです、自分は。メガネがずれると目に良くないので交換を検討してください、とメガネ屋さんに言われたことがあります。確かに決して良いとは言えないとは思いますが、実際にそれが原因で目がおかしくなったという人は眼科では見たことないですから、正直メガネがずれやすいから変えるというのも……。ちなみにずれやすいメガネは、プロに頼めば調整してくださいます。

 

ですが、ここで逆にメガネ屋さんを擁護しますと、メガネは複数作っておくとすごく楽しくて便利なんで、お勧めですよ。気分によって変えておしゃれを楽しんだり、フレームによるかけ心地の違いを楽しんだり、いろんな所に配置しておいて忘れるのを防止したり。複数の靴を持つのとまったく同じだと思います。

 

 

■実はメガネの寿命って「無限」かも?

 

自分の嫁さんはモノの扱いが雑なのに物持ちが良いという不思議なタイプで、それゆえものすごくボロボロのモノをたくさん持っています。

 

メガネもめちゃくちゃボロボロのやつをまだ使っています。何回も踏んでいるのでつるを閉じたときに斜めに閉じるというか、メガネをお使いの方にはわかっていただけるでしょうが、閉じると逆ハの字というか、まっすぐに閉じないわけです。ですが、それゆえ閉じたときも車に踏んづけられたカエルみたいにぺったんこなので、さらに何回踏まれても大丈夫というわけです。こんなメガネを見ると、メガネの寿命って無限のような気がするんです。もちろんこれはメガネを作ってらっしゃる方々の大変なご努力の賜物です。最近のフレームの安さと、それに反比例するような堅牢さにはほんとうに驚きます。

 

 

■ガラスレンズ VS プラスチックレンズ

 

ではガラスレンズとプラスチックレンズで、重さ以外、例えば劣化の観点で違いはあるのでしょうか。実は自分は最近、普通のメガネでガラスレンズを見たことがありません。フレームに合わせた加工が現場でしづらいので使われないのでしょう。サングラスではガラスレンズのモノを持っていますが。

 

それゆえサングラスでの比較になるのですが、ガラスはプラスチックより経年劣化しづらいが、重くて割れた時が心配と感じます。ちなみにガラスレンズが割れて目にささったという外傷は20年以上前に一人見ただけで、プラスチックレンズによる外傷は、ひどいのは見たことがないです。どっちも案外発生しないようですが、ガラスの方が、起こったときに重症化します。いずれにしても、今はプラスチックが標準だと思います。

 

皆さんの眼鏡ライフに役立ててくださいね。あんまり役に立たなければごめんなさいね……(汗)

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眼外科医

大高 功

慶應義塾大学医学部卒。日本眼科学会認定眼科専門医。横浜相鉄ビル眼科医院院長。目のすべてにわたって、トータルで一流の治療、特に手術治療ができる医師であることを目指し、「眼科手術全般」を専門としている数少...

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