素人でも見逃せない熱戦、WBCにまつわるちょっとイイ話

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いや〜目が離せませんな、WBC! メジャー組が軒並み出場を見合わせ、日本球界の至宝・大谷翔平までもが故障により出場を辞退する……など、開催前は「看板不在」との下馬評も飛び交っていたが、フタを開けてみれば──1次ラウンドの第1戦のキューバ戦の22.2%を皮切りに、2次ラウンドの連日におよぶ熱戦で、12日のオランダ戦は25.2%、14日のキューバ戦は27.4%、15日のイスラエル戦は25.8%……と、視聴率もうなぎ上り。「筒香」の読み方さえわからなかった“普段は野球に興味がない層”までをも取り込み、サッカーW杯に負けじ劣らずの盛り上がりを見せている。

 

昨日の合コンでも、「ピッチャーはバッターだけじゃなく誰に投げてもいいの?」と牽制球への素朴な疑問をぶつけてきたOL女子が「来週(の朝10時〜放映予定の準決勝)は有給取ろうかな…」なんてことを真剣に言っていた。こういう娘たちが、WBCが終わっても野球にハマり続け、いずれはスコア(ブック)をつけることができるレベルまで成長してくれたら、我々野球ファンも喜ばしいかぎりである。なんせウチの草野球チーム、女子がまったく来てくれないんで……。(女子)マネージャーは、どこも慢性的に不足しているのだ。

 

で、そんな日本国中あげての大フィーバーのさなか、WBCにまつわる“ちょっとイイ話”も、あちこちのメディアから漏れ伝わってくる。

 

たとえば「侍ジャパン公認サポートキャプテン」として、激闘続きの全6試合をベンチ横からリアルリポートしている中居クンの素晴らしい“仕事”の数々。

 

「(キューバに)点が入っているのが偶数回だけなんですよ」(3月14日キューバ戦)

 

「こうした場面で連続してフォークを要求する胸中はどんなものなんですか?」(3月12日オランダ戦・9回に同点に追いつかれて、あわや逆転負けという大ピンチのなか、捕手の小林に注目し、解説の古田敦也に投げた質問)

 

……ほか、あくまで素人目線に徹したマニアックないぶし銀的コメントを、“出過ぎない”タイミングと、試合の邪魔をしない低めの声にゆっくりとした口調、そして溢れんばかりの野球愛をもって連発している。決して大袈裟じゃなく、“普段は野球に興味ない層”がここまでひとつ一つのプレイにのめり込めるのは、この“中居リポート”が少なからず“陰の貢献”を果たしているのではなかろうか?

 

また、東スポが中面で報じていた「筒香の能面をノムさんが大絶賛!」という記事も、じつにイイ話だった。

 

0-0と膠着状態が続くイスラエル戦6回裏。値千金の一発をバックスクリーン右に放ち、ダイヤモンドを一周するときも無表情を貫いていた筒香を、球界の重鎮であり辛口でならす野村克也氏が、自身の出演するスポーツ情報番組で

 

「何を考えてるか分からない。捕手にとっては一番不気味」

 

と高評価。筒香本人は(その“能面打法”に対して)

 

「心が揺れると体の軸がブレる。だから何も考えないように、動じないようにしている」

 

と語っており、横浜高校時代にスラッガーの基礎を筒香に叩き込んできた小倉清一郎元部長は「そういう教育をしてきた」としたうえで、こう続けている。

 

「お前がドカンと打っただけで、すでに相手投手はショックを受けている。そのうえで喜んだりすればどう思うか。常に相手の痛い心情を思いやり、その立場に立って振る舞いなさいと指導してきた。内心はすごく喜んでいると思うんですよ。もともとよく笑う子だから」

 

なるほど。ならば、ヒーローインタビューでの素っ気なく淡々とした振る舞いや発言にも納得できる。小久保監督のヒーローインタビューも筒香と同様、面白みに欠けるきらいもあるが、逆に監督がヘンに“悪目立ち”していないのが、かえって良い結果を生み出しているのかもしれない。

 

……と、ホントこーいう原稿ならスラスラと何万ワードだって書けちゃいますよ。ストレスゼロ! このまま一生WBCが終わらなきゃいいのになぁ……。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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