「学校どうだった?」→「別に…」あれってどうにかならないの?

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「学校どうだった?」→「別に…」あれってどうにかならないの?

新学年がはじまって1か月。親にとっては、子供の学校での様子が気になる時期でもあります。とくに、小学校に上がると、幼稚園・保育園時代のように送り迎えがなくなったり、連絡ノートなどで先生とのやり取りがなくなったりで、「いったい今日は学校で何をやってきたのか?」と気になって仕方がない親御さんも多いのでは?

 

知りたいあまりに、「今日は学校で何やった?」と聞いても、「わかんない」「忘れた」と返されてがっかり……。これもよく聞く話。実際に、私もこの時期、「どうすればうまく、学校での様子を聞きだすことができるでしょうか?」という質問を受けることがあります。

 

実は、「学校、どうだった?」とストレートに聞いても、「わかんない」と返ってくるのが関の山なんです。なぜならば、本当にどう答えていいかわからないから。

 

実はこのトピック、欧米の子育て心理本でも、ときどき登場します。「どうだった?」と聞いても「別に……」とそっけなく回答された!と世界中のパパママも同じように悩んでいるんです。

 

そのような本の中で、この「どうだった?」の質問、どのように描写されていると思いますか?

 

それは「Interrogation(尋問)」もしくは「Investigation(捜査)」。イメージ的には、刑事もののドラマなどでよくある取り調べ室のシーン、あれです。刑事に扮したママに、問い詰められる子供……。

 

この単語をあえて使っているのは、「学校、どうだった?」はあまりにもぶしつけな質問だから。子供からしたら、「どうだった?」はいい気がしないんですね。

 

 

とは言っても、聞きたい、知りたいのが親というもの。じゃあ、どうしたらいいのでしょう? まず忘れてはならないのが、子供達は、学校で朝から午後まで数えきれないほどの経験をしているということ。学ぶ、遊ぶ、食べる、片づける……。そんな盛りだくさんの経験に対し、「どうだった?」では、ザックリし過ぎていてアンバランス。子供にしたら、「どうだったって言われても、何から話していいのやら……」となります。

 

上手に聞き出すには、具体的に聞くに限ります。しかも答えやすいものから、質問していくのがベター。

 

「今日の給食のコロッケ、美味しかった?」

「フルーツはなんだったっけ?」

「今日、外で遊んだとき、寒かったでしょ」

「もう1枚着ていけばよかったね」

「こういう日って、どこで遊ぶの? 教室、校庭?」

「へぇ、教室なんだ。そういうときって何するの?」

「今日、国語って新しいお話に入った?」

「ママにもそのお話読ませて~」

 

だれでも、答えやすい質問が続くと、続けて答えたくなるもの。そういう心理から見ても、本当は授業のことを聞きたくても、それは後回し。まずは大好きな給食から会話を弾ませ、ペースが出来たら核心の授業の内容へ、とその子に合わせた作戦を立てるのがベスト。

 

また、聞くタイミングも大事。帰ってくるなり聞くよりも、少し時間を置いてからの方がいいとされています。ランドセルを置くなり、「学校、どうだった」ではなく、おやつを食べながら、「今日の給食は○○くんの大好きなハンバーグだったんだよね。いいなぁ」の方が、成功率が高まるはず。

 

これで分かるように、子供から色々話してもらうためには、親も事前学習が必要です。授業は何があったのか、国語の単元は何か、給食はどんなものを食べてきているのか……。子供から全部を聞き出すのではなく、親が知っている情報をきっかけに、上手に会話を盛り上げていくのがおすすめです。

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オランダ心理学会 認定心理士

佐藤めぐみ

子育て心理学が専門のAll About子育てガイド。オランダ在住。 育児相談室「ポジカフェ」主宰&育児コンサルタントとして、ママ向けのストレス管理、叱り方のノウハウをお伝えするため日々活動中。 著書: 「子...

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