「他人を攻撃せずにはいられない人」にどう対応するのが正解か?

人間関係

citrus 中川寛子

「他人を攻撃せずにはいられない人」にどう対応するのが正解か?

ゴールデンウィーク3冊目はこれも売れている本である、『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)。著者はこのところ、よく見かける片田珠美さんで帯には25万部突破とある。この本と一緒に『他人の意見を聞かない人』(角川新書)も買ってあり、どちらから読もうかと思ったのだが、まずは売れているほうからという判断である。

 

で、この本だが、読んでいて、あるある、いるいる、こういう人という例が非常に多く、その意味では、ああ、こういう人のことを「他人を攻撃せずにはいられない人」というのか、そして、これまで受けてきたことのいくつかが、この人の言うところの攻撃だったのかあと改めて思った。

 

たとえば、攻撃欲の強い人がしばしば用いる手法として自分自身の考え方や価値観を他人に押し付けたり、自分の知識や教養をひけらかしたりしてそれを身につけるのが当然という態度で接するというくだりがあり、その押し付けに同意してもらえないと、自分が被害者のように装って相手を非難したり、ごり押しするとして、例が挙げられている。

 

その例のひとつが、夫が妻を映画に誘うというもので、妻はその映画を見たくないとやんわり断る。すると、夫は「おまえは俺が何を言っても反対する、そのたびにイライラする」などと怒鳴りだす。それに対し、妻は自分はできるだけ合わせようと思うが、その映画は好きじゃない、もっと一緒に楽しめる映画にしましょうよと提案するも、夫は俺の好みが悪いと言いたいのかぁとさらに逆上……。

 

あるいはすっとするために正義を振りかざすとして、このところのネットで誰かを叩く風潮や他人のせいにして万能感を維持したい親がモンスタークレーマーになるとか、ああ、そういう解説ができるねと思うところ多々。

 

そのいずれもに賛成するかと言われると、そうかなあと思うところもありはするものの、解釈としては面白いし、そういう見方があるのかと思う。

 

いずれにしても、こういう他人を攻撃したがる人たちは基本、攻撃は最大の防御と思っているのねということはよく分かり、やっぱりねとも思う。

 

そして、こういう人が増えているように思うのは、それだけ自分の思うようにいかないこと、自分が万能だと思えないことが増えているってことなのかとも。

 

 

ついでに、もうひとつ、大事なことを。

 

他人を攻撃するような生き方をしていない、逆に攻撃されているまっとうな人はまっとうであるからして、自分が誠意を持って対すれば、相手も変わってくれるのではないかなどと思うところがあるものだが、それは期待しないほうが良いと片田さんは断言する。

 

こういう人たちは絶対に変わらない。だから、可能な限り、関わらないほうが良い、ご近所さんや社内の人間などのように関わらざるを得ない場合には、相手がそういう行為に出ざるを得ない弱みを知ることで、自分のストレスを少しでも軽減することと。

 

そういう意味では相手と同じ土俵に乗らないことしか、自分を守る手はないということで、何か、きれいな解決法を期待していると肩すかしだが、考えてみると悪意(必ずしも認識していない場合もあるそうだが)を持つ他人を変えるのは至難。

 

きれいごとで仲良くしようなぞと思うより、うまく、バリアを張ることを考えたほうが良いというわけだ。

 

他人を攻撃せずにはいられない人(PHP新書)[新書]

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中川寛子

住まいと街の解説者。東京生まれの東京育ち。中高の頃は自転車で、現在は徒歩で首都圏を隈なく歩き回る不動産オタク。子どもの頃から歯を磨くより作文を書く方が楽と言い切り、現在もヒマがあると何か書いているか、読んでいる。おかげさまで原稿書きで細々と生計を立てている。所属学会/日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会

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