二村ヒトシ×下田美咲:稼げないなら好きな仕事をしたほうがマシ

人間関係

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アダルトビデオ業界で絶大な知名度を誇るAV監督・二村ヒトシ。数多の女性たちと文字通り“裸の付き合い”をしてきた彼ほど、オンナの本音を知る者はいない。“男でありながら女性の代弁者”として、オトコとオンナ、それぞれの本音を覗いてきた二村がたどり着いたのは、「男も女も微塵も差がない」ということだった。

 

では、AV監督という肩書きを持ちながら、ジェンダー論を展開する二村が各界のキーパーソンを訪ね、現代人の隠れた真のジェンダーの正体を探っていく。

 

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前回の対談では、自己評価と他己評価について語り合った。「自分の評価を知るためには、他己評価がすべてだ」と語る下田美咲。そして今回、下田は「社畜は才能」と話し、我々サラリーマンのメンタルを揺るがす内容となった。

 

学校卒業後、会社に入り定年までおよそ40年間を労働に割く男がマジョリティの社会で、男には働くしか道は残されていないのか?

 

撮影:山田英博 文:富山英三郎

 

 

⬛ 会社で働く以外の選択肢が、男にはあるのか?

 

二村:男って生きるの大変そうだな、と思うことはありますか?

 

下田:思いますよ。まず、「働かない」という選択肢がほとんどない。

 

二村:たしかに、男である以上は賃金労働をせざるを得ない、そうでないと肩身が狭いとされている社会ですよね。

 

下田:ヒモや主夫っていう選択肢もありますけど、あれは才能が必要ですからね。

 

二村:でも賃金労働に向いてない男って、いるんだよねぇ……。

 

下田:います!

 

二村:そういう人、世の中には相当数いて、みんな苦しんでいるんだよなぁ。世間の評価では、働かない男はダメな男でしかないし。それって、女性が結婚や出産にプレッシャーを感じる本当の理由と同じで、友達や同僚、先輩とか、同性同士で苦しめ合っている。仕事ができる・できない、向いている・向いていないっていうのも、男同士で勝手に縛り合っている感じはしますね。

 

 

⬛現状に不満があるのなら、得意技を身につけろ

 

下田:自分に向いているものを、何かしら見つけないといけないんですよ。ただ「働くのが向いていない」と言い切っちゃうと、それは怠惰。

 

家事が得意なら家政夫になるとか、いろいろ選択肢はあると思うんです。そこまで突き詰めないとダメ。もし好きになった人を幸せにしたいなら、付加価値を付けるべきなんです。周りにもっと良い男がいる状態で、自分をパートナーに選ばせたら、相手がかわいそう。

 

二村:付加価値っていうのは、相手に対しての思いやりなのか、自分のなんらかの魅力をバージョンアップさせる努力なのか。考えてみても、やるべきことが多すぎて、みんなわけが分からなくなっている。

 

下田:付けたほうが良いと思うのは、分かりやすいスペック。それは誰が相手でも役に立つから。

 

二村:スペックって言われても、普通の男性は収入くらいしか思いつかない。

 

下田:もちろん、収入でも良いと思いますよ。お金の稼ぎ方なんていくらでもあるし、今の仕事を辞めて、ほかの仕事をしたほうが稼げる可能性はあるわけだから諦めないでほしい。

 

二村:そういうガッツと柔軟性を兼ね備えた人って、なかなか少ないですよ。

 

下田:今の会社で出世が無理なら、転職もあるし在宅ワークもある。もしかしたら創作活動という道もあるかもしれない。何があるか分からないから、簡単に諦めるのは良くない。自分の売り方を考えて、二足のわらじから始めれば良い。

 

 

「数撃ちゃ当たる」も見極めが大事

 

二村:みんな、今あるものを手放すのが恐いんですよ。あぁなりたかった、こうなりたかったという夢だけは持っているけれど、せっかく慣れた環境を手放して新しいことに挑むのは恐いし、景気が悪いからどうしても現実を見ようとする。

 

下田:今やっていることと、新しいことを並行してやれば良いんですよ。結構、夢って片手間で叶えられるから。本気を出さなくても、自分に向いていることならサクッと稼げる。今の仕事をやりながらできるんじゃないですか? 

 

数撃ちゃ当たるだと思うんです。私の場合、これまでに当ててきたコンテンツ、たとえば「YouTube」に上げた飲み会コールの動画とかって1本目から当たっているけど、どれも一日二日で作ったものがうまくいったから、たいした努力はしてないんですよ。そういうのをいっぱいやれば、どれか当たるんじゃないかな?

 

二村:でも、その言葉を真に受けて、死屍累々たるユーチューバーたちがいるわけでしょ。

 

下田:「1本ダメだったら諦めて」って思う。私は、1本目から当たったから。1年もアップし続けて当たらないのに、なんでまだ才能があると思えるんですかね。そこは次に行かないと。

 

 

今後、社畜の才能は不必要になる

 

二村:それって会社の雇用問題と似ていて。AV監督になりたい人でも修行期間があるんですよ。会社の側としても、その人に才能があるかは分からないけど、安く労働力を使いたいから、まずは丁稚奉公をしろというわけ。

 

みんな、そうやってやってきているし、才能なんてほとんどの人がないんですよ。でも今の世の中だと、シュッとしてる奴は丁稚奉公せずとも世の中に出られちゃうんですよね(笑)。

 

下田:社畜と言われているような、イヤなことを毎日できる忍耐力って、とんでもない才能だと思うんです。でも、その能力をもっとほかに使えないんですか? 私だったらヘルペスができちゃうからやったことがないけど、我慢するって本当にすごい。

 

二村:下田さんに、その才能がないだけですよ。

 

下田:あっ、忍耐力を持っている人が多いと社畜の才能は能力でもなくなるのか。

 

二村:今の日本の問題だけではなくて。奴隷制度が廃止されてからもなお、呼び名こそ変われど、まだ人類には奴隷をやる人が必要なんです。だから今のところ仕方がない。

 

下田:自分の売り方をもっと考えてほしい。

 

二村:AIが進化して、これからは人間が奴隷をやる必要が本当になくなってくる。つまり、忍耐力は必要なスペックのひとつではなくなる。そうなると、独特な能力がない人たちはどうすれば良いかという、労働に関する議論になってくる。下田さんの言うようなセカンドワークのようなもので儲けたり、自分ができることに心からの楽しさを見出せない人は、どうやって幸せを得るのか?

 

下田:たいして稼げていないなら、好きな仕事をしたほうが良い。そのくらいの金額なら、どこに行っても稼げるでしょ? って思うんです。

 

 

 

◆プロポーズされ率100%のプロが手引する実践型恋愛本

 

付き合った人から必ずプロポーズされるという下田美咲。「狙った人に愛されないのが分からない」……恋愛は計算高くであるべきと語る。

 

そんな下田が渾身の恋愛テクニックを書き下ろした本『新型ぶりっ子のススメ』は、発売以来重版3刷が決定した人気作品だ。恋愛テクニックなんて縁のない話、なんて敬遠するのはもったいない。下田のワザは、恋愛というよりも大人が大事にするべきコミュニケーションを今一度教えてくれる教科書でもある。

 

『新型ぶりっ子のススメ 彼に恋させる、計算ずくの恋愛戦略』
値段:1404円(税込)
出版:KADOKAWA アスキー・メディアワークス
URL:

 

 

◆二村ヒトシ、渾身の力作が絶賛発売中

 

男性でありながら、女性への理解が深い二村ヒトシ。これまでに、恋愛問題、性問題などに関して多数著書を発表している。女性へ、男性へ、人間そのものへの温かくときに鋭いまなざしによって書かれた著書は、今をせわしなく活きる我々に心の余裕を与えてくれるだろう。

 

・(イースト・プレス)

・(イースト・プレス)

・(共著/講談社)

・(共著/幻冬舎)

・(共著/KADOKAWA)

・(共著/徳間書店)

 

 

 

この情報は2017年5月13日現在のものです。

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