コメントが絶妙! 若槻千夏が目指す「炎上しないご意見番」という肩書き

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(C)AbemaTV

『オリコン』によると、のだそう。

 

なかでも高い評価を得ているのが彼女のコメント力。以前からの歯に衣着せぬ物言いは健在だが、さまざまな経験からトークのスキルはよりいっそう深みを増し、世間を賑わせるタレントの問題にも嫌味なくズバッと斬り込んでいける、今やテレビやイベントでも重宝される存在で、バラエティタレントでありながら「ご意見番」的なポジションを獲得しつつあるのだという。

 

「大事件続きの芸能界ですから、何となくモヤッとした状況の中で、若槻さんみたいにズバッと切れる、そして切っても炎上しないというのは非常にポイントが高い。(クライアントはもちろん)視聴者も、昨今はそういうタレントを求めています」(バラエティ番組放送作家)

 

一部のあいだでは、すでに「炎上しないご意見番」とも呼ばれているらしい。ではなぜ、ビートたけしやら松ちゃんやらの“大御所”ならまだしも、まだ新人の「ご意見番」でしかない若槻のコメントが炎上しないのか? もっともわかりやすい例として、当コラムでは6月3日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)での乙武洋匡氏の不倫問題に対する若槻のやりとりを挙げている。

 

「報道を見る限りでは肉食ですよね」(その後、他番組でゆとり世代と共演した際、女の子と付き合ったことがない20代男子が多かったというエピソードを交えながら)「乙武さんの性欲を振り分ければ、もうちょっと日本が平和になるのでは」

 

じつに巧みに炎上を避ける、高等なテクニックだ。「性欲」といった(テレビというメディア上において女性が口に出すには)“適度”な過激性を匂わす単語のチョイス、それを「ゆとり世代の草食系男子たちに振り分ける」といったアメリカンジョーク的な調理法、「日本の平和」といったマクロすぎて突っ込みようがないオチ……もう完璧である。「報道を見る限りでは〜」といった誤解釈の可能性をフォローする“前置き”も地味ながら見逃せない。本来、打たれ弱い性格で、自分のコラムが炎上している様子なんぞ見たくもない、見もしないデリケイトな私としては見習うべき部分満載な、凄まじいまでのバランス感覚ではないか。

 

私は、“炎上防止”の一番のポイントとは、自分の発言に「逃げ道をつくっておくこと」だと考えている。表現を変えると「このヒト、結局はなにが言いたいんだ?」といった曖昧なニュアンスを発言や原稿内に残しておく、ということだ。

 

若槻の「乙武発言」も、よくよく噛み砕いてみると、結局のところは100%乙武氏を“アンチ”と見なす側へと回り、一方的な個人批判を展開しているわけではない……ように聞こえなくもない。なにげにどっちつかずであり、さらにはいつの間にか「昨今の若い男子たちの草食化を嘆くこと」へと論点がすり替わっちゃっていたりもする。しかし、かつての生意気キャラのイメージが定着してしまっているせいもあってか、本当は至極リベラルで冷静沈着な内容でしかない“真っ当な意見”が、単語や語気の強さ、あと若槻の高い声のトーンだけで“暴言”を装うのだろう。

 

私がなぜ、毎日このcitrusをはじめとするいろんな媒体で自己主張を繰り返すのか、と問われれば、答えは「それでお金をもらっているから」に他ならない。もしお金をもらえないなら、私は公の場でなにも発言したくないし、誰も攻撃したくないし、自分が攻撃される立場に身を置きたくもない。そういう意味で、若槻が虎視眈々と狙う「炎上しないご意見番」という意外と独特な肩書きは、私らのように“意見しないと仕事が来ない職種”に就きながら、たとえばオリラジの中田みたいに「確信犯的な炎上を戦略に取ること」を快しとしないタイプの人間にとって、お金ももらえて穏やかな毎日もすごせる“絶好のポジション”なのである。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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