言葉を断捨離すると、子育てはうまくいく

人間関係

 

今日、道で、ばったり卒業生と会いました。そんなに何年も会っていなかったわけでもないのに、懐かしく、少しの間、話し込み……ませんでした。気恥ずかしさのようなものもあったのか、交わした言葉はわずかでした。

 

が、別れた後、とても温かい、穏やかなぬくもりを心に抱いている自分に気がついたのでした。

 

その子は、口下手なところがあり、担任していた時など、なかなか本音が見えず、不安になったこともありました。

 

が、一緒に過ごす時間が増えるうちに、自然と関わりも深まり、あえて言葉を介さなくても、何となく感じられるような気がしていたことを思い出しました。

 

私は、言葉の断捨離子育てを提案しています。言葉で授業をすることが求められる、現役教師の私だからこそ、言葉に頼りすぎない子どもとの関係を大切にしたい、と思っています。

 

心の中に湧き上がった感情を伝えたい!

この思いをわかってほしい!

 

けれど、心の中で、玉虫のように色々な色に光る感情を、100パーセント思いのままに、言葉で表現することはできません。たとえ、自分が満足出来る表現ができたとしても、相手が自分の訴えたいように受け取る保証はどこにもありません。というよりも、相手は相手の解釈で受け取るのですから、自分が望む100パーセントの理解をしてくれることもありません。

 

だからこそ、行間ににじむこと、とでも言いますか、あえて言葉にしない空気を大切にしたいな、と私は思います。

 

そんな私ですが、言葉が増える時があるんです。それは、私が不安になっている時です。授業でも、誰かとの会話でも同じなんです。口数が多い時は、不安を埋めようと、頭をフル回転させ、思いついた言葉をどんどん出している時です。

 

この気づきは、何年か前、突然、授業中に閃きました。

 

「あ……自分が不安になってる……グッとこらえて、口を閉じよう」

 

これは、私にとっては、転機となる気づきだったと言えます。口から生まれてきたというほど、たくさんしゃべれる、早口な私。流暢に話せる私。それを全部、捨てて、子どもと関係を作ることを選んだ瞬間でした。

 

もちろん、これは私の例です。全く逆のことが、人生を変えるヒントになる人もいます。あなたはどうですか?

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私立小学校校長

青木洋介

1976年生まれ、都内私立小学校校長。 2013年「むさしの学園小学校の母親を変える教室」出版。 低学年から高学年までの担任を経験する中で、子どもが安心して活躍するためには、まず、母親がイキイキしていることが大...

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