なぜ白・黒・シルバーの車がこんなにも多いのか

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籠島 康弘

なぜ白・黒・シルバーの車がこんなにも多いのか

クルマを買うときにボディカラーを白・黒・シルバーにする人が多すぎて、せっかく少し暖かくなってきたというのに、やけに景色が寒々しく見える。みんな下取りとか考えすぎなんじゃないか、とAll Aboutで中古車ガイドをしている私は思うわけである。

 

ホントに白・黒・シルバーが好きなら構わないけれど、下取りを考えてボディカラーを選ぶことに、私は疑問を持つ。例え100万円の中古車でも、人生にそう何度もない高い買い物。それなのになぜか色だけは好きでもない色を選ぶって、悲しくなりませんか。

 

実はこの冬、7年ぶりにダウンコートを新調した。最後まで「やっぱり来年まで我慢しようかな」と迷っていたところに、思いがけない仕事が2つも舞い込んできたことを言い訳に、とりあえず財布だけ持って有楽町へ出かけた、いや出かけてしまった。

 

地下鉄の駅から地上に出たら、もうここまで来たらもうしゃーない、買うぞ、払うぞ、ただしクレジットカードだけど、などと自分を奮い立たせながらまずは1軒目。早速いいやつを見つけた。勧められたのはキレイな濃い茶色。

 

 

「紺はみんなが持ってますし(同意見)、ベージュは意外と合わせにくいんですよ(なるほど)、その点この茶は……」との解説を受けて、かなりグラついたものの、今一つその茶色が私をそそらない。いや、嫌いじゃないのよ、あなたのことは。

 

少し考えまーす的にその店を出て、同じカタチの色違いを探し始める。で、見つけたのが目にまぶしいほどのキレイな青色。出会ってわずか1秒でノックアウトされ、購入した。 

 

その時、ふと思ったのだ。「大金を出すというのに、あやうく他人に勧められるまま茶色を買うところだった」と。クルマも同じ。いや、洋服なんかよりも金額がさらに大きいし「コーディネートしやすい色」なんてないし、本来もっと自由に選んでいいはずだ。

 

もちろんあなたが500万円くらいの新車を買い、それを5年以内には手放して別のクルマを買うのだとするならば、確かに下取り価格はばかにならない。例えばトヨタアルファードの赤色は白より50万円は安いと、昔買取り専門店で聞いたことがある。

 

 

でも、早めに手放すなら、である。7~8年乗り続けるつもりなら、上記の50万円は10~20万円程度になる。純正HDDカーナビが付いているかどうかの差と変わらない。

 

200万円前後で中古車を買って7~8年乗るつもりなら、もはやボディカラーはどーでもよい程度。仮にそれでも白なら下取りが50万円、赤なら40万円だったとしよう。

 

10万円の差だけで、7~8年も好きでもない色の車に乗ることは、楽しいですか? 人生は思ったよりも短いから、一生で乗れる車の数は限られている。その貴重な時間の中で7~8年も我慢するなんて、私には無理な話です。

 

だから200万円くらいの中古車を買うなら、色くらいせめて好きな色を買いませんか、と言いたいのだけれど、カーセンサーネットを見てみたら、現行アルファードとか旧型クラウンとか、白・黒・シルバーしかないんじゃないかってくらい、色が選べないのね。

 

新車を買われる方、今後はぜひいろんな色をよろしくお願いいたします。

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籠島 康弘

All About 「中古車」ガイド。カーセンサー編集部、フリーの編集&ライターを経て、“中古車アナリスト”として活躍中。豊富な知識、独自の審美眼でキャッチした「おいしい中古車」情報が好評。

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