機内誌なのに定期購読!? 沖縄好きを虜にする『Coralway(コーラルウェイ)』の魅力

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飛行機の前の座席のポケットに入っている機内誌。狭い機内でできることが限られる中、手に取って読む人も多いだろう。例えばJALは『SKYWARD』、ANAは『翼の王国』。これらは知っている人も多いと思う。しかし、機内での回読率や持ち帰り部数などを含め、高い支持を受ける機内誌があることをご存知だろうか? 

 

その名は『』。日本トランスオーシャン航空(JTA)の機内誌だ。JTAは那覇と周辺離島、那覇と本土の主要都市を結ぶ路線を運航。東京や大阪、名古屋などから沖縄エリアへ行く際に候補にあがるエアラインだ。

 

そんな『Coralway』は、昨年創刊30周年を迎えた。隔月発行で部数は年間30万部。“乗った飛行機での一期一会”が宿命?の機内誌だが、同誌の年間購読契約者は約1500人いる。

 

『Coralway』の特長は、なんといっても沖縄にまつわる深い深~い情報だ。ビーチやアクティビティ、飲食店などを掲載する単なる観光ガイドにとどまらず、沖縄の食材や各種名人の紹介、文化や歴史、考古学にまで踏み込むこともある。カバーするエリアも沖縄本島に加え、宮古・八重山から南北大東島まですべての離島をスコープに入れ情報発信。飛行機に乗る旅行客はもちろん、ウチナーンチュ(=沖縄の方々)にもファンが多い。※沖縄では『Coralway』がコンビニで販売されている。

 

「紹介する内容のバランスがすごく大事」と話してくれたのは編集長の武田ちよこさんだ。「初めて沖縄に行く人に対して、深過ぎる内容だけではダメ。50回沖縄通っている人に対して、浅すぎる内容もどうかと。ディープな内容のものは“沖縄初心者”でもわかるようにしないと。あと、エリアについても、宮古島や石垣島の情報は毎号入っていた方がいいし……」など、あるべきバランス論が止まらない。

 

同誌のテーマについて武田さんは「旅をする人の視点」を挙げる。読者に“沖縄のプロ(=編集部)が教える”のではなく、“沖縄に話を聞きに行きその内容を紹介する”という旅人目線が基本。なので、編集部の所在地は沖縄ではなく東京・新宿だ。毎回東京から沖縄に取材に出かけ、編集するスタイルを貫いている。

 

個人的に沖縄の離島巡りが好きで、当然のように私も同誌の大ファンだ。そんなコアなファンを抱えることについて武田さんは、迷わず「沖縄が持つ魅力」だと話す。「沖縄の伝統は変化もするし、取り上げる内容が尽きないのよ」とも。そんな武田さんは、実は20数年間「編集長」を続けている(正確な年数は教えていただけず)。20年以上にわたり、1つのエリアの紹介に情熱を注ぎ続ける……魅力ある沖縄とはいえ、そのエネルギーには素直に脱帽だ。しかし、1つのメディアの編集長をここまで継続した例があるだろうか。こちらをコラムの本線として語ることも提案してみたが、武田さんに軽~くいなされ却下されたことも一応付記しておく。

 

さて、トップシーズンを迎えた沖縄。夏休みやシルバーウィークなど、沖縄に行く際はぜひ機内や沖縄のコンビニなどで『Coralway』を手に取ってみて欲しい。武田さんと編集部の“その情熱”がしっかりと伝わってくるハズだ。

 

※ちなみに飛行機を降りる際、機内誌を盗人のようにカバンに入れる人もいますが、コレ、堂々と持ち帰ってOKですからね。


JTA機内誌コーラルウェイ

 

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菅野夕霧

コピーライター。PRコンサルタント。Yahoo!ニュース配信元の地域情報サイト「市ケ谷経済新聞」編集長。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮新書)。All About、ぐるなび、JTA(日本トランスオーシャン航空...

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