アマゾンで格安結婚式が買える時代に、あえてアナログ結婚式を選ぶメリットとは?

人間関係

 

あ、あれ家にあったらいいかなって思うか思わないかのときに、早くもスマホでアマゾン検索しだして、うーって一瞬だけ悩んであっという間にポチッと押せば、夜には家で梱包解いてるアタシって方、たくさんいらっしゃると思います。もはや買い物の概念がまったく変わってしまったこのサービスもすっかり定着して、これだけは手にとって見ないと買えないでしょう、というものがほとんどなくなってきていますよね。

 

そんななか、まさかの。引き出物ぐらいならなんとなくイメージできますが、本場ではオンラインでケーキやふたりのロゴがデザインされたペーパーアイテムや花や衣装やバンドまで、ありとあらゆるウエディングアイテムが手配可能なのです。

 

もちろん出前のピザのごとくレストランのケータリングまでもが素敵なシャンパンやイケメンウェイターとともに手配できるので、あとはふたりが優秀なウエディングプランナーとなれば、それこそランチやデートの合間にスマホのぞきながら、これとこれと、あーこれも頼もっかなんて調子であっというまに段取り完了。ウエディングカンパニーは廃業に追い込まれてしまうのです。

 

それに比べて現在のアナログ型対面打合せ方式のウエディングだと、最初の会場選びから何カ所も足を運び、ブライダルフェアの試食巡りや、見積交渉で東奔西走。やっと会場が決まっても今度は大事な彼女の素敵なドレス探しで、それこそ毎週毎週何軒も連れて行かれ、真剣に話を聞いてないとキレられるし、盛り上がってるのは義理母だけ──なんていうゼクシィのどこにも書いていなかったような惨劇が続くこともあります。

 

でも、本番当日が近づくにつれて、あまりに無関心を装ってたら彼女との喧嘩も増えて、一ヶ月前の席次表を決めるときは、両家の親の意見も出てきていやでも交渉ごとの輪に入り、こりゃイカンとばかりに気がつきゃ仕事モードで、サクサクと両家とコミュニケーションしながら彼女の意見も取り入れ段取りを一気につけちゃったり。

 

……そう、これがアナログウエディングの大切な部分なのです。まだまだ日本のお祝い事には、両家の結びつきをお披露目する要素や、ふたりの門出を皆さんに認めて頂く部分が必要です。そのためのコミュニケーションは決して苦労ではなく、必要な心の結びつきとして大事な作業ではないでしょうか。

 

最初はぎこちなかった両家とふたりも、なんどかぶつかり折り合いを付けていくことで、いつしか結びつきが生まれ、晴れて披露宴のエンディングでラインアップするわけです。手間や時間や意見のぶつかり合いが作っていく結婚式は、スマホでポチッとの結婚式に比べれば、はるかに離婚率の低いふたりを育むはずです。さあみなさん、結婚式はアナログで末永くお幸せに。

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ウエディングコンサルタント

橋本明彦

1963年東京生まれ。明治学院大学卒。外資ホテルやラグジュアリーブランドのウエディングコンサル会社運営とともに、恋愛や結婚にまつわるライフスタイルのコラムを執筆。All Aboutの恋愛・結婚ガイドを担当。著書に...

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