永六輔さん、逝く。「死ぬって言うからおかしくなる、先に行くっていうだけなんだから」

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石崎 公子

7月7日、七夕さまの日に永六輔さんがこの世を旅立ちました。最後の仕事は2月ということですので、結構最近まで仕事をしていたのですね。

 

有名人の訃報が出ると、それまでの功績がニュースで語られます。そのおかげで、私にとっては知らなかったその人について初めて知ることが出てきたり、改めて思い出すことがあったり。さらにそれで自分自身をふり返るきっかけになることもあります。

 

永六輔さんが作詞家をしていたことは知っていたけれど、その活動は私の世代から見るとひとつ前の時代。私の時代には、作詞家と言うよりはマルチな才能を持って活躍する人の印象が強く、逆に何屋さんだかよくわからない人でもありました。

 

報道では、黒柳徹子さん、瀬戸内寂聴さん、加藤登紀子さん、倉本聡さん、落合恵子さん……そうそうたる方々が永六輔さんの死を悼み、コメントを寄せられ、その功績と人望に、改めて気づかされます。

 

今回の報道で、永さんが語った「死に方はいき方だ。」という言葉を紹介していました。それは、永六輔さん著「大往生」で書かれている言葉でした。

 

 

大ベストセラーにもなった永六輔さん著「大往生」で語られたのが、「死ぬって言うからおかしくなる、先に行くっていうだけなんだから」ということでした。

 

永さんがそれを語ったのは、平成6年。今から20年以上も前のことでした。当時私はまだ、人生のこと、命のこと、死についてなど
考えたこともありませんでした。命には限りがあると気づかなかったのだと思います。

 

それを語った永さんの年齢に、今の私は近づきつつあります。そのせいか、今の私には「死に方は生き方だ」というのがしっかり腹落ちする言葉になりました。他にもそのように語る人は少なくありません。

 

エンディングノートに注目してきた私自身も、今いろいろな場で同じようなことを言っています。

 

人は生きるように逝く、

逝くことは生きることそのものだ、

……と。

 

でも、平成6年当時の私は、そんなことを全く知らなかったのです。その時にならなければわからない、時期が来ないと理解できない、というのは、こういうことなのでしょう。

 

作家の柳美里さんは、訃報を知ったときにちょうど飾られていた永六輔さんの言葉を見ていたそうで、でその写真を公開していました。その永さんの言葉は、今の私にはさらに心に沁みる言葉でした。

 

 

明日死んでもいいように
百まで生きてもいいように
考え考え生きて行こう
行きたいところに行っておこう
会いたい人に会っておこう
食べたいものを食べておこう
百まで生きてもいいように
少しは恋をして見よう

 

永六輔の句より

 

偶然のようですが、一昨日、私の伯父が亡くなりました。昨日、友人がこの世を旅立ちました。

 

明日死んでもいいように、百まで生きてもいいように……

 

私は今、その思いをさらに強くしています。

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石崎 公子

大学で栄養学専攻だったことがきっかけで、料理番組企画担当として中堅総合広告代理店に新卒入社。農林水産物や食品、家庭雑貨、外食産業、地域活性化、ファッション、住宅建材、化粧品や健康食品等通信販売系、通信...

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