【小物王のつぶやき】「iPad Pro 10.5」が、仕事でどれくらい使えるか試してみた

ライフスタイル

出典「」公式サイトより

■ああ、これでタブレットは1台にまとめられる…

 

iPadが発売される前に流れていた情報では、製品名は「iPad」ではなく、「iSlate」だった。

 

昔、ノート代わりに使われていた石板を意味する言葉で、そのデジタル版であり、インテリジェンス版であるという、中々、良いネーミングだったと思う。面白いのは、発売直前には、もはや「iSlate」という名前で確定しているかのような扱いだったこと。

 

最近のiPhone情報を見ていると、事前リークは当たり前のようで、発表前の予測情報はほぼ当たっていて、何だか選挙の出口調査のようなつまらなさも感じるけれど、製品名が「iPad」だと知らされた時に思ったのは、確かに、確定していたかのような情報が間違っていたという気持ち良さというか、ザマミロ的な気持ちもあったのだけれど、「iPad」という名前の、単なるデジタル機器っぽさに、ちょっとガッカリしたりもした。

 

もちろん、本の置き場に困り、大量の本をデジタル化していた私は、それらの本を読むための端末として、いきなり購入して、いきなり「容量が足らん」とうめきつつも、それ以来、現在まで、ずっと手放せない端末として、iPadを使い続けている。

 

そして、今回、iPad Pro 10.5を購入して思ったのは、「ああ、これでタブレットは、これ一つにまとめられる」ということ。

 

 

■購入を即決した容量512GBの魅力

 

これまで、読書端末としてはiPad mini2とKindle Paperwhite、外出先での原稿書き用、及びプレゼンや打ち合わせ用の端末としてiPad3を使っていて、楽器演奏、音楽製作用、マンガ読み用にiPad Air2を買おうか、iPad Pro 9.7を買おうかと考えていたタイミングでのiPad Pro 10.5の発売。そこで嬉しかったのは、容量512GBの製品の発売。私は、それで購入を決意というか、発表会直後、アップルストアで予約した。

 

とにかく、私は本を読む端末として、容量が欲しいのだ。かつて、iPodが発売された時、何が嬉しかったって、持っているCDのほとんどをポケットに入れて持ち歩けるということ。結局、iPodは160GBまでしか出なかったため、全てのCDを持ち歩くことは出来なかったけれど、それでも自分のライブラリの中のかなりのCDを好きな時に、棚を探さずに、旅先でも聴けるというのは、とても嬉しかった。それと同じことを本でも出来ると思わせてくれたのがiPadだったわけで、しかし、総容量128GBでは、毎回新しい本を買うたびに、何かを削っていく作業が続いていて、それが256GBになったところで、劇的な変化は望めない、けれどやっぱり少ないよりも多い方がいいし……とか思って、iPad Pro 9.7の256GBの購入を迷っていたのだ。そこに512GBである。それは買う。

 

そうして、512GBの容量を手に入れた私は、これまで読書端末として使っていたiPad mini2と使い比べ始めて、2時間で、iPad Proを読書端末として正式採用した。ついでに、iPad mini2は息子に譲ってしまった。それくらい、iPad Proは軽く、持ちやすかった。そして画面が大きいのは、眼が見えなくなってきた筆者には、とても有り難い。さらに、画面のフレッシュレートが秒間120回書き替わるという、その描画能力は、ページめくりや画面スクロールの際のちらつきがなく、とても眼に優しかった。そして、今まで我慢していた本をどんどん入れられるのだから、読書端末として正式採用は当たり前。もっと軽い端末で読みたい時はKindle PWがあるし。

 

 

■仕事でどれくらい使えるか試してみると…

 

そうして、本をガンガン入れていたところ、それでも意外に容量に余裕があることに気がついた。そこで音楽系のアプリを入れて、演奏や作曲の環境を整える。さらに、仕事用に原稿を書くアプリや取材に使う録音アプリやメモアプリも導入。それでも容量的には余裕があった。さすが512GBである。

 

そうなると、仕事でどれくらい使えるかを試してみたくなる。アップルの広報の方から教えて頂いた「notability」という、録音しながらApple Pencilによる手書きメモが出来て、しかも音声データとメモが相互に同期するアプリで取材を行ってみた。この時の、無限スクロールで手書きでメモを取る快適さは、ノートと手書きでも、パソコンとキーボードでもない、取材用のメモにとてもマッチしたスタイルだった。そこで「ああ、iPadってiSlateだったなあ」と思ったのが、この文章の冒頭に繋がるのだけど、Apple Pencilとの組み合わせは、石板や粘土板に石や金属で文字を書いていた歴史を思い起こさせるものではあったのだ。更に、原稿を書く時にメモを見るのにも、ページをめくらず、スクロールで確認できるのが想像以上に便利だった。ページをパラパラできないのがデジタルの弱点と言われていたけれど、それに近いか、それより快適な感じで流し見ができたのも、画面書き換え速度の速さが効いているのだろう。

 

読書と仕事と音楽が一台にまとまって、容量に余裕があるなら、しばらくは、とにかく、このiPad Pro 10.5を持ち歩けば、それでオッケーということになる。オプションとして、Apple Pencilと、ペンケースに収めるためのクリップにアイツーの「ラマルク」、閲覧用のスタンドに、ペンシル置き場もあって、ポケットに入るバード電子の「ST-PAD2」。キーボードはPFUの「HHKB Pro BT」。ケースは現在製作中のTEXTLIFEの「Haori」。これで、遊びも仕事も快適になって、カバンも軽くなった。iPadはようやく、最初に見ていたインテリジェンスなスレートの夢に追いついたように思う。

 

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小物王

納富廉邦

フリーライター。グッズの使いこなしや新しい視点でのモノの遊び方などを得意とし、「おとなのOFF」「日経トレンディ」「MONOマガジン」「夕刊フジ」「ココカラ」などの雑誌をはじめ、書籍、ネットなど、さまざまな...

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