臨床心理士が教える、相手に声をかけるタイミングがわからないときに知っておくとよいこと

人間関係

矢野宏之

臨床心理士が教える、相手に声をかけるタイミングがわからないときに知っておくとよいこと

「なんて声をかけて良いかわからない」「忙しそうだから、声をかけるのが申し訳ないんですよね」「自分勝手だと思われそうで、言い出しづらい」ということで悩む方は多いです。

 

今回は、そのような場合に知っておくと良いことです。

 

■最初にすることは注意をひくこと
このような悩みを持っている方にロールプレイをしてもらうと、「声が小さい」「相手の注意が自分に向いていない」というために問題が起こっている場合があります。

 

例えば、「いつも挨拶をするけれど、反応がなかったりするんです……嫌われているのでしょうか?」という場合、「単に相手が気づいていない」という場合があります。すれ違うときに、ぼそっと言われると、「ん!? 何かあったかな?」と思うだけで、そのまま通りすぎてしまうことがあるのです。

 

そこで、最初にすることは注意をひくことなのです。

 

声をかける時には、相手の目を見る(少なくとも視界に入る)、相手に気づいてもらえるようなアクションが必要です。相手に気づいてもらえるようなアクションとしては、「すいません」「こんにちは」「◯◯さん(名前を呼ぶ)」などの行動が当てはまります。

 

そして、注意がこちらにしっかりと向いたかどうかを確認してから、次の言葉を話し始めると効果的です。時々、相手の注意が向ききらないうちに要件を話してしまい、相手が話を理解できていないのでリアクションが薄いという現象が起こってしまいます。

 

 

■話している・仕事をしている人に話しかけると申し訳ない…
これもロールプレイをして、逆の立場になってみるとよくわかります。例えば、自分が好きな話をしている途中に、「ちょっとごめん、今から帰るね」と言われたとしましょう。

 

「話している・仕事をしている人に話しかけると申し訳ない」と思っている人は、「相手を邪魔すると迷惑がかかる」と思いがちです。しかし、実際は、「ちょっとごめん、今から帰るね」という言葉を処理して、その反応をすることに精一杯で、「私の話を折ったな」「私の仕事を邪魔したな」という反応は、少し遅れてやってくるのです。

 

■目があったとしても、見てないこともある
「目があったけど声をかけなかったので、その後に話しかけるタイミングをなくしてしまう」ということも聞かれます。しかし、案外、人は目があっても、見ているものに注意がいっていないものです。

 

「あっ、なんか困っているのかな?」と思っても、気に止めずに次の行動をとっていると、目があったことを忘れてしまいます。声をかけられて、「あっ、そうそう、いたね」という反応をもらうこともあります。

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矢野宏之

臨床心理士 ■専門とする病気・問題 ・強迫症 ・強迫症関連疾患(ためこみ症、醜形恐怖症、抜毛症、皮膚むしり症) ・PTSD ・解離症(解離性同一症) ・自閉スペクトラム症 ・ADHD ・うつ病 ■専門とする治療法 ・認知行...

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