「インスタ映え」か「ツイッターっぽい」かAIが判定? 若者たちの“写真を見る目”の進化と退化

ライフスタイル

 

最近、若者たちのあいだでは「インスタ映えする」「ツイッターっぽいよね」といったふうに、写真をSNSのプラットフォーム別に区分けする風潮があるらしい。

 

そして、「こういう文化って、いずれ40〜50代にも浸透していくんですかね…?」と、まるで黒船のごとくな異物感をもって、そんなトレンドを論じるおじさんたちがいる。

 

個人的見解を述べると、私はすごく良い風潮だと思う。

 

その選別の最終目的が「インスタ映え」だろうが「ツイッターっぽい」だろうがなんだろうが、それは写真をはじめとするビジュアルに対する若者たちの意識が向上していることを意味し、ひいては芸術的審美眼を鍛えることにもなるからだ。

 

「写真の良し悪しのジャッジ」だけじゃなく、「撮影側」に回っても、今の若者たちは私ら世代よりもあきらかに、そのスキルは勝っている。

 

スマホに内蔵されている写メ機能が抜群に優れていて、誰にでも簡単にキレイな写真が撮れるから……だけが“上手さの原因”ではない。「写メする」のが日常と化したことで、つまり若いうちから日々“筋トレ”の量をこなすことによって、アングルとトリミング、ライティングのセンスが自然と鍛えられているのである。もはや「年寄りの冷や水」でしかないのかもしれないが、我々は彼ら彼女らのそこらへんのテクを、もっと積極的に盗む努力をしてもかまわない。

 

今は、とも聞く。「予想以上になかなかの精度だ」との噂もある。

 

たとえば、そのAIが“診断”したネコの写真を見比べてみれば、私が見立てるかぎり「っぽい写真=普遍性重視なクオリティの高い写真」「っぽい写真=奇抜性重視な瞬発力の高い写真」みたいな傾向があるようだ。「=写真メイン」「=文章メイン(=写真は文章の補助的役割)」といった各SNSの特性を鑑みれば「なるほどな…」と納得できる分別基準である。

 

作成者のツイッターは、「この発想がすごい!」「AIの無駄遣いw」……ほか、おおよそが好意的なリアクションで埋まっている。作成者本人も、

 

力が足りないんで、撮った写真がインスタっぽいかっぽいか判別するツールをTensorflowで作った。Likeされそうな写真撮ったら勝手にアップされるようにすれば、全自動でぼくも友達沢山できるんじゃね?

 

と、自身のツイッターにシニカルなコメントを寄せている。

 

たしかに、そんなアプリだかソフトだか現実のモノとなれば「全自動で友達は沢山できる」だろう。だが、せっかく写メで培ってきた“写真を見る目”を、なんでもかんでも全自動化することによって退化させてしまうのは、ホンのちょっぴりもったいないような気もする……。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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