いざというとき、慌てなくなる! 臨床心理士が教える「想定外」に強くなる3つの方法

人間関係

矢野宏之

いざというとき、慌てなくなる! 臨床心理士が教える「想定外」に強くなる3つの方法

全米オープンテニスで錦織圭選手がまさかの1回戦敗退というニュースが入ってきました。最近は、スポーツにおいてもメンタル面のトレーニングが言われるようになっています。錦織選手と言えば、コーチのマイケル・チャン氏からメンタルトレーニングの指導を受けていることでも知られていますが、今回錦織選手が敗退してしまった理由としては、相手選手の様々な変わった行動にペースを乱されてしまったのではないか?と言われています。

 

じつはこの話、錦織選手だけのことではなく、私たち一般の人でも教訓になる話だと考えています。このような錦織選手のような「想定外」に強くなるにはどうしていけばいいかを考えてみたいと思います。

 

想定外に弱い人というのは、「想定外のことが起こったことを認めない」という点があります。「こんなことはありえない」と、目の前で起こっていることを否定してしまうのです。そして、想定外の出来事に直面して、「自分自身が焦っている・混乱している」ということを受け止められないのです。その結果、「自分自身が焦っていること」に対して、焦ってしまうことになってしまいます。

 

想定外に強くなるには、まず第一に、「想定外のことが起こっている」「自分は焦っている・混乱している」ということを受け止めることです。例えば、もしビジネスの交渉の場面やプレゼンテーションの場面で想定外のことが起こったのであれば、「私は今、混乱しています」と、堂々とした態度で言うことが、混乱した状況を受け止めることになります。案外、このように堂々と言ったほうが、周囲からは混乱していると見られませんし、自分自身も強くなります。さらに、このように自分の感情を受け止める練習として、「マインドフルネス(今の自分に意識を集中すること)」という方法を実践してみてもよいと思います。

 

 

さらに、想定外に強くなるもうひとつのコツとしては、「日々、創造的な活動を行う」ことが挙げられます。人間は、同じような仕事が続くと、「慣れ」が生じていきます。日々の仕事の効率性を上げるためには「慣れ」が必要です。「慣れ」が生じることで、疲れにくくもなります。しかし、慣れていくことばかりを求めてしまうと、想定外の場面でも、今までのパターンで問題解決をしようとしてしまいます。想定外の場面というのは、今までの方法では解決できない場面が多いため、経験にとらわれない解決法を考えていく必要があるのです。

 

「日々、創造的な活動を行う」ためには、自分の考えを表現し、新しい趣味に挑戦したり、新しい情報を得たりしていく必要があります。このような機会が最も得られる状況は、新しい人との出会いです。新しい人と出会うと、様々な刺激を受けます。つまり、新しい出会いを常に求めている人は、創造的な活動をしている方が多いということでもあるのです。

 

最後に、自分の能力を信じることが最も大切なことになってきます。スポーツ選手のメンタルトレーニングでも、自己催眠とも呼べるほどに、自分自身に暗示をかけている場面があります。このように「自分はできる」と思い込むことで、自分のパフォーマンスを最大限に引き出すことができるのです。

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矢野宏之

臨床心理士 ■専門とする病気・問題 ・強迫症 ・強迫症関連疾患(ためこみ症、醜形恐怖症、抜毛症、皮膚むしり症) ・PTSD ・解離症(解離性同一症) ・自閉スペクトラム症 ・ADHD ・うつ病 ■専門とする治療法 ・認知行...

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