イライラの解消には、怒りを我慢するより認める? 「マインドフルネス」という発想

人間関係

矢野宏之

イライラの解消には、怒りを我慢するより認める? 「マインドフルネス」という発想

よく、「こんなことで怒ってはいけない」「こんな場面で嫉妬してはいけない」「こんなことで、感情的になるなんて、自分は小さい人間だ」と考えてイライラしていませんか?

 

なかには、こんな考えに支配されていると思わずに、イライラして、そのイライラを発散させようとして様々な行動をとることもあります。

 

マインドフルネスの発想としては、「自分の感情に対して反応しない」というものがあります。言い換えれば、自分が感じたものや、自分の中に生じた感情を受け止めるということです。

 

例えば、「こんなことで怒ってはいけない」と考えていると感じたら、「私には怒る理由がある」「私が怒りを感じるのも当然だ」と考えてみましょう。自分の怒りを妥当なものだとして認めていくのです。これは、怒り以外でも同じです、不安、落ち込み、嫉妬、妬みなどの感情もこのように妥当なものだと認めておきましょう。

 

一方で、「そんなに自分を正当化していいのか?」という疑問が湧いてくるかもしれません。そのような場合は、「自分の心のなかで思っていること」と「行動」は違うものだと思ってください。例えば、心のなかではイライラしながらも、にこやかに人と接することはできます。しかし、これは自分の感情を妥当な感情だと思っていないとできないのです。

 

 

別の角度で考えてみると、「怒ってるよね」と指摘されると、イラッとくることがあります。この時、「怒っている」というのは本当のことなのです。そして、「自分が怒っている」ことを認めたくないために、「怒ってるよね」という指摘に対して反発したくなる気持ちが湧いてくるのです。このような時に、「そう、私は怒っている」と受け止められることが、本当の強さになっていきます。

 

そして、マインドフルネスでは、そのような怒りを感じている自分に対して、おだやかに観察をしていきます。どうして、こんな怒りが生じているのか?と観察をしていくのです。

 

それと同時にイライラを発散させようとしてとる行動を一旦、止める必要があります。簡単にできるのは、マインドフルネス瞑想を5分程度してみることです。瞑想の形を取らなくても、目を閉じてボディスキャンをして、体の感覚の変化や、それに関連している心の動きをつかまえるだけでも随分と違います。

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矢野宏之

臨床心理士 ■専門とする病気・問題 ・強迫症 ・強迫症関連疾患(ためこみ症、醜形恐怖症、抜毛症、皮膚むしり症) ・PTSD ・解離症(解離性同一症) ・自閉スペクトラム症 ・ADHD ・うつ病 ■専門とする治療法 ・認知行...

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