【オーサーに聞け! Vol. 6】入らないと損…? 個人向けの年金制度「iDeCo(イデコ)」を徹底解説!

マネー

 

 

(再生時間:1分13秒 動画容量:30.0MB)

 

2017年1月から個人向けの年金制度の対象者が拡大されました。「払ってもどうせもらえない、若い人ほど損をする」というイメージを持たれがちな年金制度ですが、今回はその印象を大きく変える個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」について、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが解説します。

 

 

■iDeCoってどんな制度?

 

金融機関を通じて、自分専用の年金口座に毎月一定額を積み立てて運用することで、将来の年金の受取額を上乗せできるのがiDeCoです。公的年金制度は現役世代がリタイア世代を支える仕組みですが、iDeCoの積立は全て自分(もしくは遺族)だけが将来に受け取れる点が異なります。

 

今回の制度改革により、自営業者や、企業年金のない会社に勤める会社員だけでなく、今までは加入できなかった公務員や専用主婦も対象になりました。

 

 

■iDeCoが「絶対お得」と言われる理由

 

iDeCoは、税制上のメリットが非常に大きい制度です。積立時は掛け金が全額所得控除の対象になります。通常の貯金との違いを考えてみましょう。

 

例えば所得税率が20%の会社員の人が、仮に月2万円をiDeCoで積み立てると、所得税で年間4万8000円の節税ができます。住民税(10%)も合わせると、合計で年間7万2000円の税負担が軽減されます。

 

また運用益も非課税になります。預貯金の利息などには通常 20.315%の税金が引かれますが、iDeCoだとこれが非課税になるため、利益がまるまる受け取れます。これが、「入らないと損」「iDeCoは絶対お得」と言われている理由です。

 

 

■「自分で運用するのは不安」という方でも大丈夫

 

将来の受取額が減ることが心配な方は、定期預金などの「元本確保型」を選択することで、元本割れせずに積み立てた額を確実に受け取ることができます。

 

また、投資信託を選ぶ「投資型」の場合、毎月同じ金額を投資信託で積み立てていくことで、高い時は少なく、安い時は多く買うことができます。投資先を分散させ、長期に渡って運用していけばリスクは抑えることができるでしょう。


短期の変動に一喜一憂せず、長い目で見て、受け取りまでは“じっくり待つ”ことが大切です。

 

 

■通常の年金よりも“少し早く”受け取れる

 

公的年金は65歳からですが、iDeCoは10年以上加入すれば、60歳から受け取れます(2年未満の短期加入の場合で65歳から受け取り可能)。

 

公的年金は毎月決まった年金額を受け取るスタイルです。それに対してiDeCoは、受給年齢に達した場合、一時金もしくは、年金と一時金併用で受け取ることもできます。毎月の収入を増やして生活を安定させたい方だけでなく、老後の元気なうちに、旅行や趣味で充実させたい方にも適した制度になっています。

 

 

■利用するための条件は?

 

iDeCoは年金を上乗せする制度のため、国民年金や厚生年金に加入していることが、制度利用の前提になります。

 

積立額は年1回しか変更できず、加入した後は毎月固定額(最低5千円で千円単位)を原則、自分の口座から引き落としで積み立てる必要があります。途中での積み立ての休止と再開は可能ですが、高齢になるまで毎月コツコツ貯めていくのがiDeCoの利用スタイルです。

 

 

■貯金が苦手で将来が不安な方にぴったりの制度?

 

iDeCoは現役のほとんどの方が利用できる制度になっています。銀行に預けても利息がほとんどつかない超低金利時代にも、将来の自分のために時間を味方につけながらお得にお金を貯める方法のひとつです。

 

金融機関や積立額を自分で決める、自分で運用するという特徴はあります。それゆえに、貯金が苦手な方や老後が不安な方には特におすすめの制度と言えるでしょう。

 

参考文献:

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ファイナンシャルプランナー

飯村 久美

日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー、FP事務所アイプランニング代表。All About 家計簿・家計管理ガイド。金融機関退職後、自らの経験から、お金の正しい知識を身に付けることが「やりたいこと」や「夢」の実...

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