「誘拐」のリスクは至るところに転がっている。ウチの子どもは大丈夫…じゃもう遅い

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水曜ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)は、ワケありの過去を持つ主人公・菜美(綾瀬はるか)がひょんなことから主婦となり、街で起こるトラブルを解決していくストーリーです。citrusでは本ドラマの連動企画として、各放送回で取り上げる社会問題にまつわる記事を掲載。さまざまなジャンルに精通したcitrusオーサーが、ドラマをより深く楽しむためのヒントを提供していきます。

 

~『奥様は、取り扱い注意』連動企画 Vol.04~
子どもが突然連れ去られないために、あなたが今すぐできること

 

<第四話あらすじ>菜美(綾瀬はるか)は、町内に住む主婦・美佐子(星野真里)の開く「読書会」に参加する。そこで出会った美佐子の息子・悠斗がある日突然、誘拐されてしまう。犯人から脅迫メッセージが届く中、菜美は事件をどう解決するのか…。

 

今回ご登場いただくcitrusオーサーは、安全生活アドバイザーの佐伯幸子さん。子どもを誘拐の危険から守るため、親は常日頃からどのような対策をすればいいのか。ドラマのテーマにあわせながら、佐伯さんが解説します。

 

***

 

■2メートルの男性が突然目の前に立ちはだかったら…

 

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大人にとって体の小さな子どもは、体格的に圧倒できる存在です。たとえば、9歳の平均身長は男女差もほとんどなく、約130センチ~136センチです。大人の男性が約170センチとすると、40センチ近くも背が高いのです。大人の女性の目の前に約2メートルの男性が突然立ちはだかったら…と想像してみてください。その時に感じられるであろう感覚を子どもはいつも感じていると、子どもの立場になって思いやることが大切です。

 

子どもは体が小さいがゆえに、連れ去られやすく、危害を加えられやすいのです。車に引きずり込もうとしても、たとえば身長185センチ体重90キロある成人男性なら数人がかりになるでしょう。しかし、子どもならヒョイと持ち上げられてアッという間に車内に押し込まれてしまいます。

 

子どもへのわいせつ事件でも、「大人の女性だと抵抗されるかもしれないので小さな子どもを狙った」という容疑者の供述をときおり聞きます。子どもが性犯罪や連れ去りのターゲットにされる理由を理解し、子どもが小さいうちは「いつでも危険なんだ」と自覚させましょう。

 

人気のない道を子どもが1人で歩いていたとします。犯行のパターンは、偶然通りかかって危害を加える場合と、何らかの目的があって付け狙う場合があります。前者だと誰でも、その時その場の状況次第で被害に遭う危険性があります。

 

後者だと、たとえば金銭を奪いたいという動機や、その家族の誰かを困らせたり悲しませたりしたいという動機が考えられます。この場合、そうしたネガティブな思考を誰かにもたらした原因が家族にあるはずです。自分だけでなく、家族に危害が及ばないよう、日頃の言動には十分注意したいものです。誰かを傷つけたり、誰かに恨みを買ったりしないよう、身近な人間関係に心を配りましょう。

 

 

■ワンボックスカーのそばを通るときに気を付けること

 

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外出は、路上で身を守るコツを子どもに教える絶好の機会です。スマホを見ながらの「ながら歩き」をしている人を見つけたら、

 

足元を見ていないので転ぶかもしれないし、他人にぶつかったら迷惑にもなるでしょう。道路を歩く時はしっかり前をよく見て、角では左右を見て、時々後ろを振り返って自分の周りをよく見てね

と伝えると、安全とマナーを一度に教えられます。

 

交通事故に限らず、通りすがりの他人に危害を加えられたり、子どもの場合は連れ去られたり、最悪、車に押し込まれて誘拐されたりするリスクは「家の外にいる限りある」と思って行動するようにしましょう。

 

子どもには

 

自分にとって危険な車、バイク、自転車、人物などをいち早く見つけて、「危ない」「恐い」と思ったら安全な場所に避難するように、いつも安全を意識して歩こうね
車でつけられていると思ったり、車から声をかけられたりしたら、たとえ自宅が近くでも、車の進行方向と逆に逃げること。そして、交番やコンビニなど人がいる安全な場所に避難して。車は追いかけてこられないから

ワンボックスカーなどのそばを通る時は、

 

スライドドアだから、スッとドアが開いて車内に押し込まれるかもしれないよ。停まっている車でも、そばを通る時はできるだけ離れて歩いて

と伝えるのが良いでしょう。これらは大人にも通用する安全のための基本行動です。

 

口でいくら「気を付けなさい」と言っても、具体的な動作を知らない子どもはいざという時に安全な行動をとれるかどうか分かりません。親や保護者は、自分から率先して安全を意識した行動をとり、子どもに体で覚えてもらうように心がけましょう。自分の身を守る行動を、お手本を見せて伝えるのです。子どもの安全は、親・保護者の危機意識や危機管理行動の「伝え方」にかかっているのです。

 

***

 

大切な子どもの身に万が一のことが起こらないよう、親は常日頃から危機管理を徹底したいものです。何か起きてから、ではもう遅いのです。ドラマの中で菜美は、誘拐されてしまった悠斗を無事救うことができるでしょうか…。

 


日テレ水曜ドラマ

『奥様は、取り扱い注意』

毎週水曜22時~
<出演>
綾瀬はるか
広末涼子
本田翼
西島秀俊 ほか
<スタッフ>
原案・脚本:金城一紀
音楽:得田真裕
チーフプロデューサー:福士睦
プロデューサー:枝見洋子 松本明子(AXON)
演出:猪股隆一 ほか
製作著作:日本テレビ

HP:


ではSTORY機能を使った「放送前にフライング!取り扱い注意ストーリー」企画を実施中! 出演者や名シーン、ファッションなどドラマに関する情報を24時間限定で「フライング」してお届けします! ドラマの放送のない日も『奥様は、取り扱い注意』を楽しめる新しい企画です。こちらもお楽しみに!

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安全生活アドバイザー

佐伯 幸子

オールアバウト「防犯」ガイド。92年より「頭を使って身を守る方法/知的護身術」を提唱。子どもや女性の安全対策を中心に、暮らしの中のあらゆる場面での危険を指摘、排除する方法を分かりやすく解説。危機管理のス...

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