若く見られたいわけじゃないけど、老けて見られるのもイヤ… 白髪染めをめぐる複雑なオンナゴコロ

ヘルス・ビューティー

 

「美魔女」が流行語になってから5年。小泉今日子さんの「アンチエイジングって言葉が、大嫌い」発言が共感を呼ぶなど、「若くあること」「年を重ねること」の受け止め方が変わりつつあるようです。

 

シニア女性誌の元編集長でコラムニストの矢部万紀子さんは、シニア女性のトレンドとして、ひとつだけ予測できることとして「これから、白髪女性の出現率がどんどん上がる」を挙げています。

 

「年齢を重ねる」ということを、さほど構えて考えない女性が増えている。6年の編集長生活で実感したことだ。もちろん年をとれば、不具合は出る。白髪もその一つかもしれない。でも、深刻に考えるより、自然体でとらえる。そういう女性が主流になっている。

 

というわけで、白髪染めをやめる人が今後ますます増え、グレイヘア実践者がどんどん増える、というのが私の見立てだ。

 

(プレジデントオンライン「」)。

 

このアンチ・アンチエイジングとも言うべき流れは、高齢者の間でも主流になりつつあるのでしょうか? というのがcitrus編集部からのお題。さっそく60代~80代女性に白髪について聞いてみました。

 

「今はまだ黒い部分が多いので老けて見えるのが心配」という玲子さん(65歳・仮名、以下同)は、白髪染め歴20年。白髪が増え始めた40代後半から「もっと増えたら、グレイヘアにするのもいいなと思ってたけど、案外そこまで増えてくれない」と振り返ります。

 

一方、「アレルギーもあるので染めずに済むなら染めたくないんですよね……」と語る朋子さん(68歳)は、「グレイヘアは素敵だけど、顔立ちを選ぶと思う」とキッパリ。朋子さんの分析によると「周囲を見てもグレイヘアが似合うのは目がパッチリしていて、かわいらしいタイプの人。あと、こまめに美容院でカットして、トリートメントもしっかりしている。ある程度お金をかけられる人じゃないかなと思いながら、眺めてます」。

 

有希子さん(83歳)は2年前、白髪染めをやめたそう。夫の入院など忙しさにまぎれ、美容院に行きそびれてしまったのがきっかけ。「年金暮らしのなかで、どうせまた元に戻ってしまう白髪染めにお金を使うのはもったいないな、という気持ちもあって、なんとなく染めるのをやめました」。同世代には同じように、髪を染めるのを辞めた人もいれば、こまめに染めて若々しく見せることに気を遣っている人もいて、同じ80代でも意識はずいぶん違うそう。

 

「離れて暮らしている子どもや孫が遊びに来るときは、しっかり髪を染めて元気な自分を見せたいという人もいますし、逆に、あえて“疲れてる私”を見てもらおうとしている人もいますよ(笑)」と、有希子さん。

 

「若く見られたい」わけではないけれど、老けて見られるのは避けたい。

求めるのは美しさよりも、健康。

ただし、健康には「健康美」も含まれる。

何歳になっても、元気ではつらつとして見られたい。

限られたお金とエネルギーをどこに注入するかがまた悩ましい。

 

いくつになっても女心は複雑で、揺れに揺れているというのが実情のようです。ちなみに、同世代の男性にも聞いてみましたが、男性の場合は髪で気になるのは色より量。

 

「たっぷり残ってるなら黒でも白でもグレイでもいいじゃないか。好きにしてくれ」

 

という答えが多数を占めました。

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老年学研究者

島影真奈美

「定年後の備えラボ」主宰/編集&ライター 年金から保険、住まい、健康など“定年後”にまつわる不安や悩みを幅広く蒐集。快適なシニア生活と世代間コミュニケーションにまつわる研究・考察を行う。『定...

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