「関西人はセコい」と言いたいのか? ZOZOTOWN“送料自由化”の実験結果に関西人が「アホちゃうけ!」

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関西人はセコい? いや、“商人気質”の倹約家である。にもかかわらず「関西人はセコい」、そう思われている節がある。特に関東人は、「関西の人は金に汚い」と侮蔑さえしている感がある。本当に関西人は金に汚く、セコいのか?

 

 

■ZOZOTOWN「送料自由化」の実験によれば…

 

ファッション通販の「ZOZOTOWN」が行った実験がある。商品購入者に、送料を自由に設定させる試みである。その結果、送料を安く設定したTOP5は、関西の5府県だった。1位「奈良県」、2位「大阪府」、3位「兵庫県」、4位「滋賀県」、5位「京都府」。TOP5に入らなかったものの、和歌山県も8位となっている。見事に関西圏が上位を占めている。これは、関西人のセコさの表れなのか。

 

自由に設定された送料の平均額を都道府県別に発表しているので、関西のほとんどの地域が安く設定したことがひと目でわかる。都道府県別の発表は必要だったのか。「関西人はセコい!」ということを強調しているように感じるのは、被害妄想なのだろうか。

 

関西人の私としては、反論しなければならない。

 

 

■セコいのではなく「倹約の精神」なのだ!

 

確かにセコいと感じる部分もないとは言えない。街頭で手配りしているポケットティッシュは、“わざわざ”もらいに行く。ねぎの根っこ近くは鉢植えにして、また伸びてくるのを待つ。

 

だが、それはセコいのではなく、関西弁で“始末する”と表現する、節約・倹約精神が染みついているからである。“始末する”とは、一般的には「片づける」「処分する」「消し去る」という意味だが、関西では、「無駄遣いしないこと」「倹約すること」もこう表現する。

 

関西、特に大阪は商人の街。財を成すためには、爪に火をともすように節約・倹約して、一生懸命に働く。その精神は、商人に限らず、関西の風土として息づいている。金の大切さを知っているからである。タダのものは遠慮なくもらう。できるだけ金は掛けない。そんな気質が、「ZOZOTOWN」の送料設定に表れたのだろう。だが、関西人は始末するだけではない。「汚く儲けて、綺麗に使う」という商人魂を身につけている。普段はケチケチして貯め込み、必要な時には躊躇なく使うのである。

 

 

■「生き金」と「死に金」の使い分け

 

また、商人は「生き金と死に金」という言葉をよく使う。単なる欲や見栄のために使うのは「死に金」。事業のチャンスや人助けのために使うのは「生き金」。これを見事に使い分けているのである。欲に負けてしまうことの愚かさ、見栄を張ることのバカバカしさを知っているからこそ、堂々とセコいことをするのかもしれない。セコいと思われることにも動じない。本音で生きていることに誇りを持っているから、関東人が何と言おうと、「アホちゃうけ!」と聞き流せるのである。

 

よく考えれば、セコい人はどこにでもいるはず。他の地域の人は「節約家」と言われ、関西人は「セコい!」と言われているだけのようにも感じる。節約志向の人が、関西には圧倒的に多いだけである。

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コンサルタント

佐藤きよあき

1961年兵庫県生まれ。広告デザイン会社にコピーライターとして勤務の後、プランナー・コピーライターとしてフリーランスに。モノづくりへの興味から、仕事を継続したまま、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手...

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