ミニストップがエロ本の販売中止を発表。コンビニからすべての雑誌が消えるのも時間の問題か?

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ネット版のスポーツ報知によると、……らしい。

 

コンビニ業界では初めての試みで、「一般の小売店で幅広く成人誌を置くのは諸外国では珍しい」とし、訪日客が多くなる2020年の東京五輪・パラリンピックを前に対応が必要と判断した……のだそう。

 

そして、このミニストップ側の判断を受け、成人雑誌業界は「憤り」どころか、「やむを得ない」というムードが広がっているという。

 

成人向け漫画雑誌を出版する富士美出版の宗像知行編集部長は、スポーツ報知の取材に対し、以下のようなコメントをしている。

 

「ミニストップの例に限らず、規制を求める声は水面下で出ていた。30年以上前に米カリフォルニアへ行ったが、当時からアダルト雑誌は店頭などではなかなか買えなかった。日本のほうが特殊だったのかも」

 

「外堀が埋められてきているように思います」

 

たしかに、最近のコンビニでは、アダルト系雑誌はまるでSMの亀甲縛りのごとくガチガチに“拘束”され、いわゆる「ジャケ買い」だけで1000円前後もする高価な買い物をする猛者なんて、そう多くいるはずもなく、実際ここ数年、コンビニでエロ本を買う男性を見たことは一度もない。もちろん、私も買ったことがない。したがって、たとえコンビニからエロ本が完全撤去されたところで、(少なくとも)私の私生活にはなんの支障もない。

 

そもそも、エロ本自体がAVやネットエロ動画に押され、あきらかに需要を落としている。もはや購入するのは、DVDやネットさえ操作できないおじいさんか一部の“紙マニア”だけなのではなかろうか?

 

来たる東京五輪に向け、公序良俗の面を考慮して小売店の良心を示す──そんな大義名分を一番最初に実践することで、業界内外に多大なインパクトを与えるという面では、画期的な“英断”だと言えよう。が、その英断の、よりリアルな理由は、単純に「売れなくなった商品で棚を占領するのはもったいないから」なる、ダイレクトな企業の論理によるものなのでは……と私は思っている。売れないエロ本を置いておくくらいなら、案外需要が高くてスペースを要するキッチンペーパーあたりを置いておいたほうがマシ(※ちなみに、某コンビニのキッチンペーパーはけっこうお買い得な人気商品なのに在庫が少ないゆえ、しょっちゅう売り切れ状態となっている)、どうせ(エロ本を)撤去してしまうなら、それを派手に公表して我が社を宣伝しちまおう……と。

 

私は洒落じゃなくて、あと10年も経てば、エロ本どころかすべての雑誌がコンビニの棚から姿を消してしまうかもしれない……と予測している。出版業界からすれば、今回のこの一件は、決して“対岸の火事”ではないのだ。

 

かつて私が某男性ファッション誌の編集長を務めていた8年ほど前、「コンビニの棚に自社の雑誌を置いてもらえるかどうか」が半端じゃない売り上げ数を左右していたため、編集長(=私)みずからコンビニの仕入担当者のもとへと、せっせと「ウチの雑誌をオタクに入れてください!」と、バッタのごとく頭を下げに行ったものである。おそらく、この強者と弱者の関係は昨今でもそう変わっちゃあいないだろう。もうそこまでしなくてもいいんじゃないか? なるべく早めのタイミングで次は出版業界が「コンビニ業界と袂を分かち合う時代だ」との“英断”を果たすべきなのかもしれない。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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