「肉親のようだから」「母親みたいだから」…そういって“ご無沙汰”になるのは男だけ

人間関係

亀山早苗

 

■「面倒」「疲れている」が圧倒的多数

 

セックスレスになるのには、大きなきっかけがあるわけではない。男性は「疲れている」、女性は「面倒」が一番多い。子育てをしながらの日常生活で、いつしか「しなくてもいいもの」になっていくのだろう。家族として絆が強まると、男女としての感情は薄くなっていくのかもしれない。

 

実際、男性側の理由として「(妻が)肉親のように思えるから」という答えをあげているのが興味深い。そういう思いがあるから、仲良しでありながらセックスだけは抜け落ちる夫婦が増加しているのではないだろうか。

 

「うちもそうです。仲はいいし、よくしゃべるけど肉体的な接触はないですね。お互い、そのことについて話し合ったこともないけど、妻も同じように思っているんじゃないかな」

 

45歳の男性はそう言うが、妻側の理由には「肉親のように思えるから」はほとんどないのだ。妻が同じ気持ちでいるかどうかはわからない。

 

「うちは子どもが思春期に入っています。寝室の隣が息子の部屋なので、なんとなく家ではできないということもありますね。しかも私は仕事が多忙で、慢性疲労が抜けない。セックスするくらいなら眠りたいのが本音です」

 

セックスというのは、人間の三大欲求とはいわれるが、食欲や睡眠欲と違って、しなければしないで済んでしまうもの。だからこそ、知らないうちにレス状態が長くなっていく。

 

 

■セックスレスだと心が離れていく?

 

レスになると心も離れていき、欲求不満に陥ったほうが浮気するという説があるが、これはケースバイケースで、そんな短絡的なものでもないだろう。お互いにレスでいいと思っているなら、まったく問題ないのだから。

 

「うちは、いつのまにかレスになってしまったんですが、今さらそのことを話すきっかけがない。本当は僕は復活させたい。でも、妻がどう思っているかわからない。日常会話はできるのに、その問題だけは避けて通っているというか……」と言うのは47歳会社員男性。夫婦の間でタブーになってしまっているのが問題なのかもしれない。

 

「レスだからといって気持ちが離れるということはない。家族としては大事な人。だけど、もしクラス会などで当時好きだった人に再会して口説かれたら、自分が断れるかどうかわかりません。男性に優しい言葉をかけてもらったり抱きしめてもらったりしたいという気持ちはある。そうやって、自分が女性だったんだと再認識したいという欲求もあるんですよね」

 

46歳女性の言葉だ。自分が女であると再認識したい。その気持ちは女性には強い。だが、もしかしたら男性も同じなのではないだろうか……。

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亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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