メジャーリーグ成功への第一歩! 大谷翔平がエンゼルスを選んで「正解」だったといえる理由

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写真:AP/アフロ

ポスティングシステムで日本ハムから米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスへの移籍が決まった大谷翔平選手(23)。契約金や年俸はともかくとして、本拠地がロサンゼルス郊外のアナハイムにある球団を選んだことは、体調的に正解でしょう。

 

現地で暮らす日本人に「なぜLAに住んでいるの?」と質問すると、ほぼ100%の人が「天気がいいから」と答えます。ロサンゼルスは、1年365日中300日以上は晴れていて、年間平均気温は約18度、湿度は低く、カラッとして過ごしやすいのです。

 

ロサンゼルスの“夏”は4月から10月の7ヶ月で、この時期の日中の平均気温は28度程度。湿気の少なさを考えると、運動には最適といえるでしょう。

 

アメリカはとにかく広い。場所によって気候の変化は極端です。ニューヨークやシカゴは5月でも寒く、雪も降ります。逆に夏場は暑く、40度近い気温になることも。フロリダは気温の高さはもちろんのこと、湿気の高さは半端なく、車から出るとメガネが曇るくらいです。アメリカ合衆国中西部に位置する中地区(MLBに属する6地区のひとつ)は暑さと寒さが極端で、日本人には体調管理が至難の業、となるでしょう。

 

なぜこれだけ気候が気になるかといえば、日本の球場と違って、大リーグは屋外球場がほとんどだからです。30球場(球団)で密閉式ドーム球場はトロピカーナ・フィールド(タンパベイ・レイズ)だけで、開閉式屋根付き球場がチェイス・フィールド(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、マーリンズ・パーク(マイアミ・マーリンズ)、ミラー・パーク(ミルウォ―キー・ブルワーズ)、ミニッツメイド・パーク(ヒューストン・アストロズ)、ロジャーズ・センター(トロント・ブルージェイズ)、セーフコ・フィールド(シアトル・マリナーズ)の6球場。あとはすべてレトロモダンかレトロクラシックと呼ばれる屋外球場で、気候の影響をもろに受けるのです。

 

気候によって“戦術”も変わります。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)=アメリカン・フットボール=では、寒い気候のチームはランプレーが多く、暑い気候のチームは必然的にパスプレー(肩が回るから)が多くなる傾向にあります。野球でいうと、雨や風の影響を受ける屋外球場では、試合が中止や延期になりやすく、日程的にも選手に負担がかかってきます。大谷の本拠地(エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム)があるロサンゼルスは、年間降水量が約300ミリと東京(約1500ミリ)の5分の1程度なので、最高の環境といえるでしょう。

 

すべてが初体験となるメジャー1年目。成功への第一歩を踏み出すには、体調をいかに維持できるかが大きなカギになります。ソーシア監督は二刀流も容認する方向なだけに、大谷はいい球団(球場)を選んだといえます。

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スポーツジャーナリスト

瀬戸口仁

1960年2月25日、東京生まれ。サンケイスポーツ新聞社でプロ野球を11年間担当。独立して1993年に渡米し、ニューヨークを拠点に13年間、メジャーリーグ、とくに日本人メジャーリーガーを取材。日本の新聞、雑誌、サイ...

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