“調子が良い時期”こそ、将来への“不安”を抱くクセをつけておくということ

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ネット版のスポーツ報知によると、……らしい。そこで、作家の岩井志麻子さん(53)が、以下のようなコメントをなされたという。とりあえずは読んでみてほしい。

 

「一発屋になれることは立派。一発屋になれない人のほうがはるかに多いわけですから、なにかを当てるということはすごいこと」

 

「自分自身がブームになったこともなければ、ベストセラーを出したこともドル箱になったこともないから想像するしかないけど、落差があるのってきついだろうなと思う」

 

「100が3になるのと5が3になるのとは違う。山高ければ、谷深し」(と作家らしい言葉でしめた)

 

素晴らしい、珠玉の金言である。私も新語・流行語大賞にノミネートされるレベルのミリオンセラーを当てたことなんぞ一度もないし、最近ちょっと真面目にやり出したインスタグラムもフォロワーはせいぜい200人前後しかいないので(?)、岩井さん同様「想像するしかない」のだが、そのジェットコースターのような浮き沈みをたかが2年や3年で実体験するのは、ホントしんどい気がする。

 

出版に携わる文筆家なら、版元側に損をさせない程度に売れる本をコツコツ定期的に出し続け、10年に一度くらい10万部クラスのベストセラーを当てる……あたりが「10と3」ほどの“理想の緩急”なんだろうが、ただし我々みたいなギャンブル要素の強い、“表現”を食いぶちとする浮き草稼業に就く者は、ときに当てたくなくても“万馬券”を引き当ててしまう可能性だって僅かながらあるわけで、そういう“出会い頭”に対し、どーいう心構えで武装しておくべきかをあらかじめシミュレーションしておくことは意外と重要だったりする。

 

まず、「100と3」の「3」の部分をせめて「30〜50」とかにキープしておく……という考え方がある。たとえるなら、『バカの壁』がまさかの売り上げ100万部超えしてしまった養老孟司先生みたいなパターンで、てっぺんと底との“比率”が2分の一、3分の1とかなら、当然のことピーク後のダメージも相対的に少なくて済む。つまり、「3」を「4」に「5」に……「20」に「30」にボトムアップする努力は怠るべきではないってことだ。

 

……とは言え、万馬券ってヤツは、先ほども申したとおり、“出会い頭”的に訪れる突発性の強い天災のようなモノゆえ、「やっとボトムを30まで上げることができました。もう大丈夫ですからいつでもどうぞ」と、準備万端の状態で迎えられるとはかぎらない。むしろ、そんなケースは「稀」だとすら言えよう。じゃあ、どーすりゃいい?

 

私は、「100」とまではいかなくとも比較的“調子が良い時期”こそ、近い将来への“不安”を抱くクセをつけておくことが、地味ながら、わりと効果的な対処法だと思っている。

 

たまたまけっこう稼いじゃった年は、来年も大丈夫かしら……と不安で不安でしょうがない。石原さとみに激似な子がカノジョになってくれた日にゃあ、いつフラれるか、浮気されるか、妄想しただけで夜もオチオチ眠れない──そして、こういった“不安”を途切らせることなく“きちん”と抱いていれば、おのずとそれ解消するため、ダメになった場合に実質的かつ精神的な損失を数パーセントでも少なく抑えようとする戦略を真剣に練るクセもついてくるのではなかろうか。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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