【その薬、本当に必要?】かぜ後の喉の痛みが消えません……市販薬を飲んでも効かないとしたら?

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以前、このお薬診断でをご紹介したことがあります。今回は、「かぜは治ったが喉が痛い」というケースです。

 

 

■10日以上、喉が痛いなら病院で診察を受けるべき

 

少し復習しますと、かぜウイルスにかかっているにもかかわらず熱が出ない人がいます。体力があっても熱が上がらないケースもありますが、体温を上げるにはそれなりのエネルギーを使いますから、体力が落ちている人や高齢の方は体温が上げられないこともあります。この場合に、熱は出ないけれど、咳、鼻水、喉が痛いなど、かぜ症状が出ることが考えられます。また熱が出ないゆえに、いつまで経ってもウイルスが死なず、かぜ症状が長引くことにもなります。

 

この場合、病院で診察を受け、喉の薬を処方してもらうのが妥当だと思います。が、病院に行く時間が取れないほど忙しい!という人の場合、喉の炎症をひどくしないために「喉の薬」を利用するのも一手です。熱はないので解熱剤の配合されていない、喉の痛みに特化した薬があります。炎症を鎮めるトラネキサム酸を有効成分とした薬で、よく知られたものに「ペラック」があります。

 

今回は、かぜをひいて熱は出た、熱が引いてかぜも治った……しかし喉の痛みが取れない……という方。さらに「ペラック」も飲んだがまだ治らない……という方です。もし熱が引いた後も10日以上、喉の痛み続いているなら、もはや市販の薬には頼れません。病院で診察を受けたほうがいいでしょう。病院に行けば、市販の薬より有効成分量の多いお薬が処方されます。

 

かぜウイルスは死んだのに喉の炎症が残っている。原因として考えられるのは、免疫力の低下です。慢性扁桃炎になっている可能性もあります。慢性になると、ますます治りにくいのです。もうひとつ気をつけなければならないのは、他の病気が潜んでいる可能性もあることです。たとえば、喉が痛みだけでなく、声がかすれる症状があれば、声帯にポリープができている可能性もなくはありません。単に体力が落ちている、喉が腫れやすい体質だからと思い込んでいると重大な病気を見過ごしてしまうおそれがあるのです。

 

 

■アメ、就寝時のマスクで喉の乾燥を防ぐ 

 

身近なところで、喉の痛みの原因として考えられるのは口呼吸です。口呼吸をしていると喉が乾燥し、炎症が治りにくくなります。喉の痛みが出る時期は冬が圧倒的に多いのですが、その理由はズバリ空気の乾燥です。

 

「ペラック」も効かない人は口呼吸をしていないか見直すとともに、喉を常に潤しておくようにしましょう。アメをなめるのは有効です。アメに有効成分はなくても、アメをなめれば唾液が喉を潤します。

特に就寝中の喉の乾燥に気をつけてください。エアコンをつけておくと寝室はとても乾燥します。寝るときはエアコンを消したほうがいいでしょう。

 

マスクも有効です。ドラッグストアで売っているマスクに、かぜウイルスをシャットダウンする機能力はありません。しかしマスクをすることで喉が保温保湿されます。私は冬になると、外出時だけでなく就寝時もマスクをします。

 

おすすめは、マスクにペパーミントのアロマオイルを一滴。スーッとして鼻にも喉にも気持ちいいです。抗菌作用で知られるティートゥリーもいいですね。好みでどんな香りでもいいと思います。リラックス効果もありますよ。

 

もうひとつふだんの注意点として、大きな声を出し過ぎていませんか?これも喉の炎症を悪化させます。飲み会の次の日に喉がガラガラしていること、ありませんか?居酒屋などは騒がしいので、自分でも気づかぬうちに大声で話していたりするものです。喉の痛みが長引く人は、こんな点も注意してみてください。

 

最後に繰り返しになりますが、痛みが長引いている場合は病院で診察してもらうこと。耳鼻咽喉科、または耳鼻科ですね。単に喉の炎症が原因だとしても、病院なら「ペラック」より効能が強い薬が処方されます。喉の痛みを慢性にしてしまわないことがいちばん大切です

 

喉の乾燥を避けるのにマスクは有効だワン。

 

賢人のまとめ

かぜが治った後、喉の痛みが10日以上続く場合は、病院で診察を受けましょう。市販薬より効能の高いお薬が処方されますし、もしかしたら別の病気が原因になっているおそれもあります。ふだんの対策としては喉の乾燥を避け、喉の粘膜を刺激しないこと。特に口呼吸、就寝時の乾燥に気をつけてください。

 

プロフィール

薬の賢人 宇多川久美子

薬剤師、栄養学博士。(一社)国際感食協会理事長。明治薬科大学を卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。46歳のときデューク更家の弟子に入り、ウォーキングをマスター。今は、オリジナルの「ハッピーウォーク」の主宰、栄養学と運動生理学の知識を取り入れた五感で食べる「感食」、オリジナルエクササイズ「ベジタサイズ」などを通じて薬に頼らない生き方を提案中。「食を断つことが最大の治療」と考え、ファスティング断食合宿も定期開催。著書に『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)など。

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