“大御所”ユーミンしか口にできない名言「小室哲哉の引退は運命」

エンタメ

出典:「」より

「今さらながら」であるが、あらためてユーミンの“凄み”を再確認してしまう、とあるニュースをYahoo!ニュースのトップ欄で発見した。

 

で、大雑把には

 

シンガー・ソングライター(※ゴメス註:←この肩書き名、久々に聞いた。まだイキだったんですねw)の松任谷由実(64)が2月2日、新潟県・苗場プリンスホテルで38回目となる恒例のライブ『SURF&SNOW』の初日を迎えた。そこで、(松任谷は)先日引退を発表した音楽プロデューサー・小室哲哉(59)について言及。「(その幕の引き方も)運命だったんでしょうね」と理解を示した。

 

……といった内容である。まあ、スポーツ新聞によくありがちな、バーター臭ただよう単なる有名人のイベントルポに過ぎないのだけれど、同記事の記者が同ライブで拾っていた「ユーミンの名言」が、どれもこれも素晴らしく、イチくりえいたーとしての私のハートにやたら響いてくるのだ。とりあえず、それらの“名言”を以下にピックアップしてみよう。

 

(小室さんは)「詞が繊細でビビッド。感性が鋭すぎたのかもしれない。(引退は)残念というより、プロデューサーの宿命。大変なのにフロントではないゆえの複雑な感情を持った職業だと思います」

(自身も才能の枯渇を感じたことがあるかと聞かれ)「あります。何度も(と即答)。それを感じることも才能。どこをテコ入れしたらいいか見つけないといけない。努力して0を1にする。そこからみんなの力を借りて、膨らませられれば次に進める」

「ブーマー(ブームをつくった人)は終わり方が大事」

(自身はどんな終わり方を描いているのかと聞かれ)「ユーミンのまま死にたいですね」

 

いかがだろう? さすが、酸いも甘いも味わい尽くしてきた……みずからがブーマーとして(バブルのころの)時代を煽動し、そのブーマーの座をそれこそ小室ミュージックに譲り渡し、そんな栄枯盛衰の流れのなかで「才能の枯渇」と藻掻きながら、64歳にして現在のある意味“安定的な地位”を築いた正真正銘の「大御所」じゃなければ吐けない、若手のハンパなアーティストが吐いたところで誰も納得してくれない、ベテランならではの含蓄溢れる台詞のオン・パレードではないか。

 

私はまだ、日本を席巻するほどのブームなんぞつくった経験が一度もないので、ここらへんは想像の域でしかないのだが、ブーマーがそのブームの終わりを自覚したとき(「自覚すること」自体も相当な勇気を要すると思う)に襲ってくる「才能の枯渇感」と向き合うのは並大抵の精神力じゃ無理……な気がする。そして、そのどん底から抜け出すため、「努力して0を1にする」「みんなの力を借りて膨らませていく」ことができた者にだけ、はじめて「マイペース」という真の達観が与えられ、さらには「ユーミンのまま死にたいですね」と“生涯現役”を宣言できる権利を得ることができるのだ。

 

私も方々のメディアで「生涯現役、一職人(=現時点では文筆業)として死んでいきたい」などと書きちぎっていたりするが、この宣言を許される者となるには、あと一踏ん張りのブレイクが必要なのかもしれない。ああ、しんど。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

山田ゴメスのプロフィール&記事一覧
ページトップ