広瀬すずも “うわ~”と唸った。『anone』のキャストは何がスゴいのか

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19歳にして数多くの映画に主演、本作『anone』(日本テレビ系、毎週水曜22:00~)でも主人公・辻沢ハリカを堂々と演じる広瀬すず。そんな広瀬も田中裕子らベテラン勢が揃った『anone』の現場で、これまでにない経験をしているという。若手女優のトップランナーである広瀬が、“演技派”の面々との共演で学んだことを語った。

 

~ドラマ『anone』連動企画~

女優・広瀬すず スペシャルインタビュー(後編)

 

■広瀬すずが田中裕子を絶賛するワケ

 

──共演者の皆さんとご一緒した感想を聞かせてください。

 

広瀬:瑛太さんとは、やっとワンシーン撮ったばかりなんです(インタビュー時)。これからハリカが理市(瑛太)さんとどう関わるのか、私も楽しみにしています。理市さんが怖い人だったら、どうしましょうか(笑)。

 

──ドラマ前半は田中裕子さんとの共演シーンが多かったですね。

 

広瀬:裕子さんのお芝居は、“すごい”です。対面しているだけで、“うわ~”ってくるものがあって。撮影が始まってすぐの頃って、共演者の方々を役名で呼ぶのがちょっと恥ずかしいんです。でも裕子さんは最初からためらうことなく「亜乃音さん」と呼べました。亜乃音さんが目の前でしっかり生きている感じでした。そのリアリティ、生身の人間っぽさをどうしたら出せるんだろう、と裕子さんのお芝居を見て、いつも感じています。

 

──阿部(サダヲ)さん、小林(聡美)さんはどんな方ですか?

 

広瀬:お二人のセリフの説得力もすごくて。阿部さんや小林さんが語ると、なぜセリフが心にスッと入ってくるんだろう…と思っています。阿部さん演じる持本さんって最初から行動とかセリフがおもしろかったですけど、これからもっともっとおもしろくなるんです。 阿部さんが水田(伸生)さんと一緒に撮った映画『舞妓Haaaan!!!』や『謝罪の王様』でもすごく気持ち良いタイミングで笑いが起こったように、『anone』の持本さんも絶妙なタイミングでおもしろいリアクションをします。それも楽しみにしていただきたいです。小林さんも一見淡々とるい子さんを演じているように思えますけど、その「力の入ってなさ」が、かえってるい子さんの言葉に説得力を持たせているので、圧倒されています。

 

──この現場にいるだけで勉強になるんですね。

 

広瀬:これまで(出演したのは)学園物が多くて、同世代の共演者のみんなと打ち解けると、自然と仲の良さを出せたんです。自分たちがちゃんと関係を築かないと出せないものが多いんだなって感じてたんですけど、この現場はそうじゃありませんでした。演技でこれまでとは違う取り組みが出来て、また違う居心地の良さを感じています。

 

 

■広瀬すずが選んだ『anone』の“名言”

 

 

──物語も中盤になります。これまでの流れを整理するため、配信サービスで見逃し視聴する方も多いと思います。撮影中、どの場面が印象に残っていますか? また、改めて見ていただきたい場面はどこですか?

 

広瀬:『anone』って会話劇として本当に良くできた作品だと思います。特に第5話。「え、なんでその発言がそう受け取られちゃうの?」という流れが台本を読んだだけでも面白かったです。またセリフのひとつ一つが本当に深くて。ハリカたちがふと言うセリフ、それがとても魅力的なので、ぜひもう一度聞いてほしいです。それはこれまでの話だけでなく、今後もです。もう名言であふれていますから。

 

──名言集をまとめたいくらいですね。

 

広瀬:台本をいただくたび、「うわ~」って心打たれています。心にグサグサ刺さっています(笑)。坂元さんのセリフを言える幸せを感じながら、その素敵さを視聴者の皆さんに最後まで届けたいです。

 

──ちなみに、ハリカのセリフで特に印象に残っているものってありますか?

 

広瀬:2話に登場した、「布団と枕を発明した人にはノーベル賞をあげるべきだったと思います」です。

 

 

■広瀬すずが“大金”を手にしたらやってみたいコト

 

 

──視聴者の皆さんから、広瀬さんへの質問を募集しました。いくつかお答えいただけますか。まずは、「もし本当に大金を手に入れたら、どこに行きたいですか?」。

 

広瀬:う~ん、地方に行きます。どこか森の中に。旅が大好きというアーティストの方がいるんです。その方が、旅先でいろんなものをインプットすると教えてくれました。それもその場でアウトプットする、と。音楽を作る上で、その作業をとても大事にしていて、いろんなものを自分の中に入れたら、森にこもってじゃんじゃん形にしていくそうです。それこそ何十曲も歌にするけれど、世間に発表するのではなく、自分の中のいろいろなものを消化するために必要なのだと言っていました。
森にいる間は携帯も切ってしまうそうです。その話を聞いて、「いいな、それ」と思って。私もいつか、自分と向き合う時間を作りたいです。ひっそりと森にこもること自体、秘密めいていて楽しそうじゃないですか? もし大金が入ったら、その資金にします。

 

──次の質問です。「すずちゃんがハリカちゃんに言葉をかけることができるとしたら、何と言いますか?」。

 

広瀬:このドラマのポスターにも「守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」というキャッチフレーズが書いてあるんですけど、たとえ嘘でも、自分にとって大事と思える人やものが出来たら、その感情は本物で、とても大切なものだと思うんです。ハリカだけじゃないですけど、自分の中に芽生えた「大切」と思う感情を大事にしてほしいなって思います。

 

──ありがとうございます。では最後の質問です。「変装せずに外出してバレないですか?」。ちなみに質問を寄せてくれた方は「すずちゃんだったら、絶対見つけられる自信があります!」とのことです(笑)。

 

広瀬:日によって気づかれたり、気づかれなかったりです。撮影終わりだと普段とテンションが違うせいか、気づかれることが多いような気がします。オフはほとんど気づかれないかな……。目を合わせると、向こうが「あっ!」となるので、そうなりそうなときは急いでうつむいています(笑)。

 


日テレ水曜ドラマ

『anone』(あのね)

毎週水曜22:00~
脚本:坂元裕二
音楽:三宅一徳
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:次屋尚
演出:水田伸生
出演:広瀬すず、小林聡美、阿部サダヲ、瑛太、火野正平、田中裕子ほか
製作著作:日本テレビ

HP:

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田中あおい

エンタメライター

田中あおい

1969年神奈川生まれ。エンタメ系を中心に執筆するフリーライター。20代前半、テレビ情報誌編集部で働き始めたことをきっかけに、この業界に。テレビ離れと言われる状況が良い方向に変化するのを願いつつ、原稿を書く...

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