「キモさがツボにはまる」若者を探せ! “おっさん全開”のススメ

人間関係

 

専門家による実名での発言を売りとする言論プラットフォーム『アゴラ』が、『』なるタイトルのコラムを配信していた。

 

筆者である内藤忍さん(←実名での発言)によると、年配の人間として尊敬されないまでも、せめて「キモいおっさん」と言われないためには3つのポイントがあるらしく、その“3つ”とは、かいつまんで説明すれば

 

  • 最低限の身だしなみ(=こざっぱりとした清潔感。とくに口腔衛生)
  • 話術(相手の話を素直に聞き、肯定的に受け入れる姿勢が大切)
  • 経済力(資産運用の仕組みを再構築してみるのがおすすめ)

 

……みたいなもので、まあ目新しさこそあまり感じないが、逆に“スタンダード”なぶん、それなりの説得力はなくもない安定した内容の、なかなかに読みやすく好感度も高い秀作であった。

 

ただ、この手の昨今ネット上でやたら乱発されている「キモいおっさんの脱却法」的な一種の啓発モノ──もっとぶっちゃけた表現をするなら「若者に媚びを売るノウハウ」を目の当たりにするたび、私はこんな根元的な自問自答を、ほのかに繰り返すようになってきている。

 

はたして我々おっさんは「キモい」と言われては本当にダメなのか?

 

たしかに、清潔感がないのは、とくに“きっつい口臭”は、何歳になっても一社会人としては致命的である。しかし、話術や経済力はあくまでその人その人のある意味“個性”であり、若くてもおっさんより会話がつまらないヤツはいっぱいいるし、若いくせにお金をおっさんの何十倍も稼いでいるヤツだって少なからず実在する。

 

なにも、「年配の人間として尊敬されないまでも、せめて『キモいおっさん』と言われないためには〜」とまでへりくだらなくても良いのでは……?

 

比較的、誰にでもすぐ簡単にできる身だしなみへの気配りさえ、そこそこ怠らなければ、あとは“おっさん全開”でもかまわないではないか? 過去の自慢でも説教でも、好きなだけ自分が話したいことをしゃべればいいじゃないか。お金がなけりゃ身の丈に合った安いわりにはけっこう美味しい店に行けばいいじゃないか。

 

重要なのは、「なるべく多くの若者から適度に好かれること」ではなく、「少数の若者から猛烈に好かれること」、しかも「素の自分が好かれること」──たとえ100人の若者から「キモいおっさん」と疎まれたとしたって、たった一人でもいい。「そのキモさがツボにハマる」若者と出会えれば、それで充分だと私は考える。

 

目上の人間から上から目線で頭ごなしに物申されるのが、たまらなく快感な若者だっているかもしれない。「高級なレストランは緊張するから苦手」だという、食には興味がない『吉呑み』や『王将』をこよなく愛好する若者だって私は複数知っている。したがって、我々おっさんが真に磨くべきなのは、話術でも資産運用術でもなく、「自分というおっさんのタイプを愛でてくれる若者」をピックアップするだけの、観察力に裏付けられたアンテナの感度なのだ。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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