【ホントは怖いSNS】その自撮り本当に投稿するの…? 女子高生が知らない写真・動画の落とし穴

テクノロジー

 

「2017ユーキャン新語・流行語大賞」に「インスタ映え」が選ばれたことは記憶に新しいでしょう。InstagramをはじめとしたSNSは写真や動画を手軽に共有したい10代の間で人気です。情報の多さから、わかりやすく、言語を問わず楽しめる写真・動画。その一方、文章にはない“危険性”もはらんでいます。

 

 

■「中央線止まってる」の投稿が危ないワケ

 

まず、写真や動画は個人情報など「他人に伝えたくない情報」を伝えます。困ったことに、撮影者や投稿者がそれに気づかない場合も少なくありません。実際、個人情報がSNSに流出して大問題になることはよくあります。女子中高生は自撮り写真を投稿するのが好きです。つい「学校名や本名を出さなければ問題ない……」と考えがちですが、写真や動画から分かる情報は想像以上に多いものです。

 

たとえば、着ている制服から学校名が分かってしまいます。また、「中央線が止まってて学校に行けない」「今日は創立記念日で休み」「(学校や自宅の)最寄り駅でゲリラ豪雨」といった文章の投稿と照らし合わせると、色々な個人情報が特定できてしまいます。

 

制服姿の自撮り写真を公開し、Twitterでリアルタイムにつぶやいていたある女子高生は、駅で知らない男性に待ち伏せされ、危険な目に遭いました。個人情報とリアルタイムの情報を一緒に投稿すると、第三者にストーカーされるかもしれません。くれぐれも注意しましょう。

 

 

■顔出しは女子高生ブランドの「利用法」

 

女子高生の多くは、「顔写真をSNSに投稿するのは普通」と答えます。「女子高生なのに公開しないとかありえない」――。女子高生ブランドの「価値」を知っており、それを最大限に利用しようと考えているわけです。彼女らは基本的に、友達の写真も断りなくSNSに載せます。

 

以前、若者に人気の動画サービス「MixChannel」に投稿された中高生カップルのキス動画が話題になりました。こうした動画は、TwitterなどのSNSと連携投稿される場合も多く、大人としては心配になります。しかし、この件について女子高生に話を聞いたところ、「暇なときはつい見ちゃう。なごむよね」とあっさり。中には「彼氏ができたら私も投稿してみたい」と言ってのけた子もいました。「その彼氏と別れて新しい彼氏ができたらどうするの?」と聞くと、「新しい彼氏と動画を投稿するから問題ない」とのこと。

 

注目されたいがため、過激な行動をとってしまう例も少なくありません。ある女子高生YouTuberは、渋谷で見知らぬ男性とキスする様子を「フリーキス動画」として撮影・投稿し、炎上しました。動画は削除されましたが、炎上の顛末や個人情報は今なおネットで閲覧できます。このように、写真や動画の投稿がきっかけで、永遠に消せない痕跡をネットに残してしまう子もいます。

 

 

■自分の裸を撮影され、SNSで送らされる

 

スマートフォンユーザーが低年齢化し、危険な目に遭う人の年齢も年々低くなっています。そんな中、問題となっているのが「自画撮り被害」です。自画撮り被害とは、18歳未満の子どもが他人に騙されたり脅されたりして自分の裸体等を撮影され、メールやSNSなどでそれを送らされること。

 

警察庁の発表によると、自画撮り被害を受けた児童の数は増え続けています。「)」 を見ると、平成28年の自画撮り被害は全体の36.6%と約4割に上ります。被害者の割合を見ると、中学生が52.7%を占め最多、次いで高校生(39.2%)、小学生(5.8%)となっています。写真や動画の撮影が身近になり、SNSで知らない大人と出会えるようになったことが原因の一つと言えるのではないでしょうか。

 

写真や動画の撮影やSNS投稿は楽しい一方、危険な目に遭う可能性も高まります。大人は周りの子どもに、写真や動画の取り扱い方、危険性をしっかり教えておくべきでしょう。

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ITジャーナリスト

高橋暁子

元小学校教員。Webの編集者などを経て独立、現職。 書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。SNS...

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