一般的なビジネス論では語れない「ダチョウ倶楽部」の“法則”

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出典:「」より

もう20年近く「好きなお笑い芸人は?」と問われれば、淀みなく「ダチョウ倶楽部」と答え続けてきた私は、見出しに「ダチョウ倶楽部」といったワードがおどるネットニュースには、今でもできうるかぎりつぶさに目を通し、“新たなるダチョウ倶楽部の一面”の発掘に余念がないわけだが、つい先日にDIAMOND onlineが配信していた『』なるタイトルの記事は正直なところ、ちょっとだけ期待はずれであった。

 

24年間で5万人以上のクビ切りを手伝い、その一方で6000人を超えるリーダー・幹部社員を選出してきたという、「優秀なエリートは楽して速く、効率良く結果を出し続けている。まじめさと仕事のパフォーマンスは比例しない」をモットーとする(らしい)松本利明というヒトの著書から、その一部を抜粋した構成の2ページにわたる記事(うち1ページは著者プロフィール)なんだが、まとめたライターさんが悪いのか、松本利明というヒトが提唱するロジックが支離滅裂なのか、それとも私の読解力がつたないのか、なにを言いたいのかがよくわからないのだ(※その「よくわからない」っぷりは、是非とも↑をクリックして全文を読み、堪能していただきたい)。

 

とりあえず、この難文を私なりに精一杯“翻訳”してみれば、おそらくこういうこと……なのではなかろうか? 松本センセイ、間違っていたらすみませんm(_ _)m。

 

男の嫉妬ほど恐ろしいものはない→それを避けるためには、たとえあなたが出した成果でも「みんなでやった」と言いましょう→そうすれば「返報性の法則」で、100人に感謝すれば、同じ100人分の感謝が集まるので、男の嫉妬を受けずにも済む→それどころか「みんなでやった」と言い続けることで「あの人がやった」と評価さえされる

 

……と、ここまではどうにか理解はできる。が、ここからの

 

ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんに嫉妬しないように、(「あの人がやった」という)票が集まった人に嫉妬する人はいません。私はこれを「ダチョウ倶楽部の法則」と呼んでいます。

 

……といったくだりが、どうしても解読できないのである。

 

人が上島竜兵に、ダチョウ倶楽部に嫉妬しない理由はそんな大層な“法則”じゃなく、単に「芸能界において出過ぎた杭として打たれない立ち位置を長い年月を経て確保した」から……だけだと私は考える。そして、その地位を支える哲学として、にあった以下の言葉は、じつに味わい深いものがある。

 

「結果として、僕らは流されるように流れてきて“今”があるわけで……。まあ、80歳とかになってかな? 見た目もめっきりお爺ちゃんになって、“今”とまったく同じことをやっているっていうのが一番べストだと思う。現役のまま棺桶に入りたい。

おそらく、3人一緒に死ぬパターンはないだろうから、誰かの遺影を持ちながら、今度はなにができるか、遺影持って熱湯風呂とか……? さらに、足腰も弱くなってくるだろうから、誰かが車椅子で移動して……(笑)。それをお客さんたちが受け入れてくれるかどうかは、まだわからないけど、個人的には「それもありかな?」くらいの確信はあります。

そして、そのスタンスはたぶん変わらない。少なくともダチョウ倶楽部的には間違っていない……というより、僕らはこれしかできないしね」

 

こういった肥後(=ダチョウ倶楽部)がかもし出す諦観、醒めきった一種のペシミズムは、「優秀なエリートを目指す」前のめり気味のビジネス論的なベクトルとは、真逆の方向にあると、私は思うのだが……いかがだろう?

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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