「変わった人」は自分を客観視できていない人かも…

人間関係

 

少し前に何度かお会いしたことがある人ですが、ご本人としては人間関係に自信があるようで、「私って知らない人とすぐ友達になれるんです」「人と仲良くなるのが得意なんですよね」とおっしゃっています。

 

でも私はそうとは思えませんでした。確かにいろいろ話しかけてくる人でしたが、はっきり言って、あまり話題がかみ合いません。いちおう大人同士の会話なので、それなりに話を合わせますが、私があまり興味を持てない話を、気が合ったかのようにいつまでも話し続け、それほど知っている間柄ではないのに、口調や態度が何となくなれなれしく感じてしまいました。他にも次々いろいろな人と会話していますが、私から見ると、相手の方々が何となく持て余している様子に見えます。実際に何人かは、「変わった人だね……」などと言っていました。

 

「自分のことは自分が一番よく知っている」などと言いますが、実際には「自覚している自分」と「他人から見えている自分」には開きがあることが多いものです。ゴルフをやる方であれば、自分のスイング動画を見て、不格好さにがっかりした経験がある人もいると思いますが、これも同じような一例です。

 

このように、「自分を客観視する」ということは、思いのほか難しいことです。これには“他人からの見た目に対して自己評価の方が低い”という場合ももちろんあって、それが問題になることは少ないと思いますが、どちらかと言えば“他人からの見た目よりも自己評価の方が高い”という場合の方が多く、こちらは「本人はできたつもりでも周りから見ればできていない」「必要なレベルに達していないのに学ばない、練習しない」などということが起こるので、何かと問題をはらんでいることが多いものです。

 

「自分を客観視する」ための方法で、私が一つだけ思っていることは、「他人からの指摘、指導、助言、苦言」ということで、それに耳を貸すことができるかどうかということです。そういうことを言ってくれる友人、知人、上司、先輩が周りにいることが大事ですし、これを企業の人材育成の場などに置き換えてみれば、ただ褒める一方であったり、言いづらいことをあいまいなままにするのではなく、課題は課題として、周りの人が本人にはっきり伝える必要があるということです。

 

私がお会いした前述の人も、「他人からの指摘、指導、助言、苦言」が得られることがなく、「自分を客観視する」という機会を逸しているのかもしれません。

 

聞く耳を持たない人、横柄な人、失礼な人、わがままな人、生意気すぎる人、その他好かれない行動を取りがちな人には、あえて周りの人は声をかけなくなりますし、指摘や助言、苦言を伝えるには、それなりのエネルギーが必要ですから、他人からそういうことを言ってもらう機会はさらに少なくなるでしょう。また、年齢を重ねるにつれて、他人から指摘を受ける機会は減っていきますから、自分から尋ねて指摘を受け、自分で正していくことがより必要になってきます。

 

自己成長のためには「自分を客観視すること」が必要であり、そのためには、「他人の力」が必要であるということは、認識しておかなければならないことだと思います。

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小笠原隆夫

IT業界出身で現場のシステムエンジニアの経験も持つ人事コンサルタントです。 人事課題を抱え、社内ノウハウだけでは不足してその解決が難しい企業、100名以下から1000名超の企業まで幅広く、人事制度構築、...

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