集中力が足りないときはコレを整理すべし! 有名大学の医師が説く6つの法則

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(ポール・ハマーネス、マーガレット・ムーア、ジョン・ハンク:著、森田由美:訳/文響社)

やることが山積みで、何から手をつけていいか分からない。少しでも早く片付けたいのに、何かに着手すると別のことが気になってしまい、結果、何ひとつ終わらない。優先順位をつけて、上から順番に終わらせようと思っても、他の仕事が終わらないのでは、と不安になって集中できないこともある。オフィスで仕事をしていれば、誰かに声をかけられたり、新しい仕事を頼まれたりと、集中力を削がれる要因は山ほどあるだろう。

 

このように日頃から、集中力がない、集中力が続かないと感じて嘆いている方には、『ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力』(ポール・ハマーネス、マーガレット・ムーア、ジョン・ハンク:著、森田由美:訳/文響社)をぜひご一読いただきたい。

 

世界トップレベルのハーバード大学医学部で研究と指導を行うかたわらで、精神科医として患者の診察を行うポール・ハマーネス医師が、「思考を整理する法則」と、その科学的理論を解説。プロのコーチからのアドバイスを交え、思考を整理するための法則が6つに分けて紹介されている。それぞれの法則に関連する患者のケーススタディも掲載されているので、状況をイメージしやすく、問題が身近に感じられる内容となっている。ここでは、その一部を抜粋してご紹介しよう。

 

 

■動揺を抑えること-感情の整理が集中力につながる

 

第1の法則として紹介されているのが、「動揺を抑える」こと。本書によれば、不安、悲しみ、怒りは密接に結びついており、整理された思考を混乱させることがあるそう。つまり、デキる人は、自分の感情を意識してコントロールすることができる。そうすれば、仕事を早く終えられてストレスも軽減するのだ。

 

具体的な対処法としては、興奮状態の根本的な原因を探る、外的な原因を排除する、動揺を抑えるスキルを身につけるなど様々。最初からすべてを実践するのは難しいだろうが、状況に応じて、できることからやってみよう。まず自分が動揺していることを意識するようになるだけでも、何かが変わるかもしれない。

 

 

■集中力に大切なのは、スイッチの切り替え

 

「マルチタスク」という言葉を耳にすることがある。仕事の内容にもよるが、これができると生産性が上がり、デキる人になれるような気がする。しかし、私たちは本当に、複数のことを同時に進めることができるのだろうか?

 

本書によれば、答えはノーだ。それを目指す必要もないそう。なぜなら、マルチタスクを行うことで、どの用事も最後まできちんと仕上げられずに終わるから。その代わりに必要なのは、スイッチを切り替えること。複数のことを同時に進めるのではなく、ひとつの物事に深く集中しながら、迅速な対応が必要な時には、注意を転換し、新たな対象に前と同じ集中力を発揮する。脳は、この力を備えている。思考のフットワークを軽くする、適切な判断をする、マルチタスクをしないなど、様々な方法で切り替えが可能になる。ストレッチなどで体を動かして頭をスッキリさせるのも、スイッチの切り替えに効果的だ。

 

今回ご紹介したのは、6つの法則のうちの2つ。どちらも、そして他の4つも、日々の生活で直面することばかり。すべてについて、ハマーネス医師のもとを訪れた患者の症例が紹介されているのだが、私たちにとって身近に感じられる具体例が多く、それぞれの状況が目に浮かぶ。そこに、医師やコーチからの解説やアドバイスが加わるので、直感的に納得できる。

 

新年度が始まると環境が変わり、集中力を維持するのが一層難しくなると感じるかもしれない。そんな時には、きっと本書が役立つだろう。本書からヒントを得て、2018年は「本当の」デキる人を目指してみては?

 

文=松澤友子

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