スーパードルフィー買い占めはなぜ起きた? フリマアプリの達人が断言「転売なくならない」

テクノロジー

 

京都高島屋で限定品のドールが買い占められるというニュースがありました。「スーパードルフィー」と呼ばれるそのドールは、1体12万4200円。販売されたのは100体で、買い占めた人の支払い額はなんと1200万円を超えています。これだけの大金を払ってでも買いたい理由は「転売」。報道によると、すでに中国の通販サイトへドールの情報が掲載されているようです。ちなみに、ヤフオク!やメルカリにはまだ出品されていませんし、今後も日本のサイトには出品されないと思います。いたずら入札が起きる可能性があるからです。

 

 

■公式価格の何倍にも跳ね上がるコンサートチケット

 

ヤフオク!やメルカリ、ラクマといった個人間取引サービスで、転売は常に行われています。転売と聞いてすぐに思いつく商品は、アーティストのコンサートチケットでしょう。人気アイドルともなれば、流通価格は公式価格の何倍にも跳ね上がります。詐欺なども発生し、社会的な問題となりました。その影響で音楽業界団体公認のリセールサービス「チケトレ」ができたほどです。

 

明らかに問題だと思われる商品は、サイトを24時間巡回する運営スタッフに見つけ次第削除されます。一方、あまり話題にならないような商品に関しては、削除されないと思われます。たとえば、家の近所で買った3000円の洋服が5000円で売れたとしても、問題になりませんよね。ただし、メルカリはメルカリで買った商品を明らかに高い価格で売るのを禁じています。送料や手数料程度ならOKですが、「どう考えても転売目的の価格」に吊り上げるのはルール違反なのです。

 

 

■転売されやすい商品の特徴

 

フリマアプリやネットオークションで転売されやすいのは、スーパードルフィーのように希少性の高い商品です。売られる数と買いたい人の数を考えたとき、後者の方が圧倒的に多ければ、多少値段が高くても売れます。

 

今回のスーパードルフィーも100体限定、かつ1体12万円以上。一般人にはかなりの大金ですが、それでも買う人がいるわけです。「100体のうちの1体を持っている」というステイタスがあるのかもしれません。

 

ちなみにこのドール、5月には東京の日本橋高島屋でも受注販売を予定しており、買うチャンスはまだ残されているようです。ただ今後、「京都高島屋で販売された」という要素が商品の価値を高めるかもしれません。同じ本でも初版の方が高いのと同じ理屈です。

 

コレクター商品も転売されやすい傾向にあります。コレクターがいるから限定品にしているのか、限定品だからこそコレクターが生みだされるのかはわかりませんが、そんな市場では想像以上に大きなお金が動くということです。

 

 

■それでも転売はなくならない

 

その商品を本当に欲しいと思っている人が正規の価格で購入できず、犯罪の原因にもなるのであれば、転売は非常に問題です。もし自分が同じ立場なら、「転売なんてしないで!」と思ってしまうのが正直なところ。ただ、転売はなくならない、とも思います。それがビジネスとして成り立つ現実があるからです。社会問題に発展すれば運営側も動くでしょうけれど、結局“いたちごっこ”になってしまうのではないでしょうか。

 

たとえば、偽ブランド品はサービス運営側の対策もむなしく、一向になくなりません。出品者も必死なので、いろいろな手を使ってくるのです。大切なのは「買う側の意思」。「正規の値段より高い転売商品は買わない!」という気持ちでいれば、売る側は利益を出せません。売れなければ出品しなくなります。地道なことですが、その積み重ねで転売商品は減っていくのではないか。私はそう考えています。

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フリマアプリ・ネットオークションの達人

川崎さちえ

ネットオークション暦14年。NHK「あさイチ」や日テレ「あのニュースで得する人損する人」などに出演し、経験に基づいた実践型のオークションの魅力を伝えている。最近はネットフリマにも挑戦し、独自のノウハウを構...

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